睡眠研究分野の国際的な学術雑誌「Journal of Sleep Research」に、当社のシフト管理システム「シンクロシフト」を活用した労働安全衛生総合研究所(JNIOSH)との共同研究成果が掲載されました。
「交代勤務介護士を対象とした参加型AI勤怠スケジューラーの睡眠改善効果:クロスオーバーデザインによる4か月の非ランダム化試験」(久保智英氏)
内容は以下です。
研究の内容は、職場の特性を反映してシフトを作成できるAI勤怠スケジューラーを開発して、交代勤務に従事する介護士を対象にスケジューラーの効果評価を4か月間の介入調査で検討したものです。事前に対象となる職場で介護士を対象にヒアリングして疲労回復しやすいシフト要件を抽出し、それを勤怠スケジューラーに反映させて介入時のシフトを作成しました。比較対象となる統制条件は従来通り、シフト管理者が手動で作成したシフトでした。
論文では2か月間の介入シフト、別の2か月間を従来通りのシフトで働いた際の睡眠を比較しています。
指輪型のウェアラブルディバイスによって睡眠を評価した結果、現場のニーズを反映させたAI勤怠スケジューラーを活用した方が疲労回復に重要な深い睡眠が増えたことが確認されました。
このように、シンクロシフトが生成したシフトによって、深睡眠(N3)およびREM睡眠(急速眼球運動睡眠)の割合が有意に増加し、シフト最適化による睡眠改善効果が示されました。
論文タイトル:
A Participatory Artificial Intelligence Driven Shift-Scheduling Application for Improving Sleep Among Shift-Working Caregivers: A 4-Month Non-Randomised Controlled Study With Cross-Over Design
(2025年7月17日オンライン公開)
掲載URL:
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jsr.70144
当社は今後も、AIとデータを活用したシフト最適化を通じ、介護の現場で働く皆様の健康と働きやすさ向上に貢献してまいります。