介護の仕事は日常生活に支障をきたす利用者様の生活支援を行うため、様々なスタッフが関わることになります。
介護職はシフト制で働くことがほとんどです。
例えば施設系のサービスでは夜勤もあり、3交代制や4交代制が一般的で、シフトによって勤務スケジュールが決められています。
シフト制で働くスタッフさんが多いため、スタッフさん全員の希望を考慮したシフトを作成をすることは難しいと思います。
しかしある程度の希望を考慮しないと不満が溜まり、スタッフさん達の離職につながってしまうでしょう。
ここからは、「介護現場で働くスタッフがシフトに求めること」を挙げていきます。
こちらの記事を参考に、働くスタッフさん達が満足に働けるシフト作成につながれば幸いです。
目次
介護現場で働くスタッフがシフトに求めること
介護現場で働くスタッフがシフトに求めることには、主なものとして3つあります。
・希望休みが通りやすいこと
・シフト表が早期に提示されること
・シフト変更が少ないこと
です。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
希望休みが通りやすい
介護現場で施設系のシフト制では、土・日曜日の区別なく勤務することが求められます。
夜勤があるならば、昼夜の区別なく勤務になりますよね。
利用者さんを24時間・365日で援助を行うのですから。
希望休みが通りやすいことは、スタッフさん達にとって大変重要です。
「介護職は休みをとりにくい」
と思っているスタッフさんが多いですから、希望休が通りやすいことで働きやすいと感じてもらいやすくなります。
希望休みが通りにくいと、即、スタッフさんの不満に繋がってしまいます。
希望休みがとれない職場はシフトに対しての不満が蓄積され、離職に繋がってしまう可能性があります。
希望休も個人的に遊びにいく等という理由は少なく、家族との用事で希望休みがほしい、というような理由が多いです。
希望休みとは、可能な限り休みにしてほしい、という事です。
ですから可能な限り、スタッフさん達の希望する休みを考慮しましょう。
シフト表が早期に提示
シフト表が早期に表示されることは、シフト制で働くスタッフさんには大変うれしいことです。
なぜならシフト表が提示されるまで、予定を決めることができないからです。
希望休みを入れた日しか、予定を確定することができません。
早期に提示されることで予定を立てやすくなります。
介護の仕事は、時間で区切ったシフトがほとんどです。施設系のサービスなら、3交代や4交代が当たり前です。
9時〜18時で働く会社員とは、時間の使い方が異なるのです。
「早番が終わってから、買い物にいく」
「夜勤があるから、前日はしっかり休む」
「夜勤明けの翌日には予定を入れず、しっかり休んで疲れをとる」
など予定を立てたり、体調管理につながってくるのです。
シフト表を早期に掲示することは、スタッフさん達に喜ばれます。
公平性があること
シフト表に公平性があることも大事です。
早番や遅番、夜勤の回数に公平性を持たせてください。
早番は早朝からの勤務になり、体調をくずしやすい事があります。
遅番は昼食や夕食に関わることになり、気を使わなけらばならない場面が多いですよね。
また遅番は、排泄介助や就寝前のケアで多忙なのではないでしょうか。
早番や遅番の回数に、大きな偏りがないよう気をつけてシフトを考えるべきです。
そして、夜勤の回数にも出来るだけ偏りがないように配慮すべきです。
夜勤は夜勤手当てがつくため、収入に直結しますよね。
業務の生産性が同じでも、月に夜勤が4回のスタッフさんと、月に7回のスタッフさんでは収入に差がでますよね。
夜勤手当ての相場は、1回/約6011円とのことです。
(参考URL 2022年介護施設夜勤実態調査結果概要 正規職員の2交替夜勤の手当額は平均6,011円)
当然、月に4回と夜勤の回数が少ないスタッフさんからは不満がでます。
スタッフは、連勤が多いシフトや休みが前半に連続してしまうようなシフトは避けたいと思っています。
また、早番や遅番などの勤務時間帯も、偏りすぎないように調整したいと考えています。
バランスが取れたシフトは、スタッフの健康や生活リズムを守り、疲労や体調不良を防ぎます。
早番や遅番、夜勤の回数を考慮して、シフト作成者はできるだけ公平なシフト作成を心掛けるべきです。
休み希望が通りやすい職場は満足度向上につながる
介護の現場では、休み希望が通りにくい傾向にあります。
そのため希望休みが通りやすいことは、即、職場の満足度向上につながるといえます。
介護の現場で休み希望が通りにくい理由
結論から言いますと、介護の現場で休み希望が通りにくい理由は下記のことが要因となります。
・スタッフさんの人員がギリギリの体制、もしくは人員が足りていない
・24時間365日のサービスを提供する必要があるため、平日や祝日に区別なく勤務しなければならない
・利用者の状況やニーズによって適切に対応することが必要になり、休みがとりにくい状況が発生する
このような事は、どの介護現場でも共通している要因だと思います。
似たような要因のため、「どこの介護現場も同じだから」「仕方ない事だ」と考えがちではないでしょうか。
しかし働くスタッフさんの事を考え、希望休みを通りやすいように対応していくことは、よりよい職場環境につながると考えます。
スタッフの休み希望を考慮し、不公平のないシフトを心がけよう
スタッフさんの休み希望を考慮し不公平のないシフト作成は、「介護現場で働くスタッフがシフトに求めること」に繋がっていきます。
休み希望が通りやすいよう対策する
介護施設でシフト制で働いていると、土曜・日曜日・お盆や正月等に希望休みが集中してしまいます。
シフト作成者の悩みとして、スタッフさん同士の休みが重なり、シフトが組めない状況もあるのではないでしょうか。
その際はスタッフさん達と相談することが大切です。
一方的に希望休を却下したり、シフトを決めてしまわないということです。
丸1日の希望休み申請でしたが、スタッフさん達の話を聞くことで、午前や午後で用事が済む状況もあるはずです。
相談することで、下記のような対策をとることができます。
・午前中に用事があるスタッフさんには、午前中を半休にし、午後から出勤
・その日の午後に用事があるスタッフさんには、前日を夜勤入り等にして、夜勤明けに用事を行ってもらう
などです。
ただし、こうした対応はスタッフさんも体力的に大変になりますので、前後のシフトを考慮する必要があるかもしれません。
また、どうしても全員の希望休を叶えることは難しいこともあるでしょう。
必要な時にシフト調整がしやすいように、スタッフさん達と日頃からコミュニケーションを図ることが大切です。
不公平のないシフト作成を心掛けよう
人は少なからず嫉妬しやすいものです。
働くスタッフさんにも、
「私は早番が多いのに、あの人は少ない」
または、
「私は連休がないのに、あの人は連休が多い」
等の声を聞くことはありませんか?
シフトを作成する方では些細に思うこと(考えてもいなかったこと)でも、働くスタッフさんは問題に捉えてしまうことがあるのです。
またシフト表が出てきて、自分が今月きついシフトになっていると、
「私、管理者に何かしたかな・・・?」
など考え込んでしまうこともあるかもしれません。
できるだけ、不公平のないシフト作成を心掛けましょう。
夜勤のある現場では、夜勤をこなす回数で収入が変動します。
夜勤が少ないと収入が減り、生活に影響があるスタッフもいるかもしれません。
不公平のないようなシフト作成を心掛けることが大切です。
シンクロシフトを活用して公平なシフトを作成する
ここまで、シフト制のスタッフが求めるシフトが何かをご説明させていただきました。
シフト作成者にとっては注意すべき点が多く、
「シフト作成が辛い・・・」
「毎月シフト作成にかかる時間が長くて大変」
と悩んでいる管理者やリーダーも多いのではと思います。
本記事でここまでに挙げたようなシフト作成に重要なことは理解している。
しかし、そのシフト作成自体、労力がかかり大変ではないでしょうか。
紙でシフト管理をしている、という施設もまだまだ多いのではないでしょうか。
介護現場のシフト作成者は、現場の仕事を行いながら、シフト作成をしている方が大半ですよね。
シフト作成に時間をとられ、自分自身も資格取得やスキルアップを目指しているのに、できない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分自身のことを後回しにしていませんか?
自分が一番きついシフトになっている、というシフト作成者も多いのではと思います。
シフト作成にかかる労力を軽減したい。
この悩みを解決できる方法が、弊社が手がけている自動シフト作成ソフト『シンクロシフト』です。
シンクロシフトとは
シンクロシフトとは、弊社が開発し提案しているシフト自動作成、管理システムです。
シンクロシフトを使用することで、シフト作成者の業務軽減につなげることができます。
シンクロシフトを使用した具体例としては以下のようなものがあります。
・シンクロシフトでは希望の休みをスタッフが手元のスマホから簡単に申請可能。希望休を手入力する必要がないためミスが発生しません
・シンクロシフトには、シフト作成自動機能があります。夜勤回数や希望休などを公平になるように配置。時間がかかるシフト作成を、短時間で作成することが可能です
・作成されたシフトは登録したスマホと連動。早急に共有できるため、シフト表がすぐに共有できます
シンクロシフトを使用することで、シフト作成の負担が大幅に軽減されます。
スタッフさん達には、早急に掲示することができ喜ばれます。
またシフト作成の悩みも軽減するため、スタッフへのマネジメント、利用者様との関りやご家族対応などの時間を捻出することができるでしょう。
シンクロシフトに興味を持たれた方、利用を検討したい方は詳細ページをご確認ください。
まとめ
シフト制スタッフが求めるシフトとは?で説明して参りました。
「介護現場で働くスタッフがシフトに求めること」として3つ、
・希望休みが通りやすいこと
・シフト表が早めに掲示されること
・シフトに公正性があること
を説明させていただきました。
スタッフが働きやすい環境を整えるためには、これらの要素を考慮することが重要です。
しかし、シフト作成は時間がかかり大変な作業です。
特にシフト作成を担当するのは現場のリーダーや管理者が多いのではと思います。
日々の業務も忙しく、
「なかなかシフト作成の時間が取れない・・・」
と悩んでいる方も多いのではと思います。
結果としてシフトの展開がいつも月末、ギリギリになってしまう・・・
正直、シフト作成を負担に感じている。
その場合、シンクロシフトのようなシフト作成ソフトを利用してシフト作成の負担を軽減する方法も検討してみてください。
自動シフト作成ソフトを利用することで、シフト作成に費やす時間を大幅に軽減できますし、公平性も保たれます。
ぜひ活用を検討してみてください。
この記事の執筆者 | Toki 保有資格: 介護福祉士 介護支援専門員 特別養護老人ホームに20年以上勤務。 経験を生かし、分かりやすい記事執筆を心がけています。 |
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