デイサービスで毎日のように行われる「朝の会」では、主に介護職が司会を担当します。
しかし、朝の会を担当した経験が少ないと、
「朝の会で何を話せばいいかわからない」
「朝の会が盛り上がらなかったらどうしよう」
「司会のコツを教えてほしい…」
といった不安を感じるかもしれません。
デイサービスの1日を気持ちよくスタートさせるためにも、朝の会の失敗は避けたいですよね。
この記事では、デイサービスで働く介護職の方に向けて、朝の会で使える15個のネタと1~12月までの季節別アイデア集を紹介します。
朝の会の目的や利用者に合わせた進行のやり方、失敗談と解決策もお届けしますので、ぜひ参考にしてみてください。
デイサービスのレクネタをお探しの介護職員の方は、以下の記事も参考にしてください。
・【道具なしで盛り上がる!】高齢者向けレクリエーション20選!座ってできる・少人数OK
・【保存版】高齢者レクリエーション室内ゲーム40選!少人数~座ってできる簡単アイデア集
・高齢者向け頭の体操・脳トレ|簡単にできる面白い脳トレ|期待できる効果も解説
目次
【定番】デイサービスで使える朝の会ネタ15選

はじめに、デイサービスで使える朝の会のネタを15個紹介します。
「朝の会のネタに困っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
今日は何の日?記念日ネタの活用法
想定時間:5~10分
おすすめの参加人数:5人~15人
対応職員数:1人
期待される効果:脳の活性化・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
「今日は何の日?」は、デイサービスの朝の会で活用しやすいネタです。1年365日に定められた記念日やその意味などを紹介します。
たとえば、2月14日はバレンタインデーの日として有名ですが、ほかにも「ふんどしの日」「丸大燻製屋・ジューシーの日」のようにユニークな記念日もあります。
参考:一般社団法人 日本記念日協会
記念日やその意味を探すときは、一般社団法人 日本記念日協会のWebサイトや書籍、インターネットのまとめサイトなどが参考になりますよ。
自分が興味を持った日や利用者が好みそうな記念日を朝の会で紹介して、朝の会を盛り上げていきましょう。
季節・時事ネタで会話を広げる
想定時間:5~15分
おすすめの参加人数:5人~15人
対応職員数:1人
期待される効果:脳の活性化・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
季節ネタや時事ネタは、利用者とのコミュニケーションを増やしたいとき、利用者同士の会話を広げたいときにおすすめのネタです。
時事ネタは、テレビや新聞、インターネットのニュースサイトなどが参考になります。テレビで取り上げられているニュースや地域で話題になっていることを、朝の会で紹介してみましょう。
なお、季節ネタはこの後の「デイサービスで朝の会を行う目的とメリット」で詳しくお伝えします。
今朝の占い|ラッキーカラー・アイテム
想定時間:5~10分
おすすめの参加人数:5人~
対応職員数:1人
期待される効果:活動意欲の向上・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
占いの中には、「運気が高い」「よい出来事がある」といったポジティブな内容の情報があります。
ポジティブな占い情報を朝の会で伝えて、利用者の活動意欲の向上やリラックス効果を狙ってみましょう。
「12星座占い」「干支占い」「血液型占い」などはメジャーな占いです。利用者の関心が高そうな占いを選んでみましょう。
また、「今日のラッキーカラー」「今日のラッキーアイテム」などを伝えて、今日1日の活動に取り入れてもらう方法もおすすめです。
健康の豆知識クイズ
想定時間:5~15分
おすすめの参加人数:5人~15人
対応職員数:1人
期待される効果:脳の活性化・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
健康に関する知識をクイズ形式にした朝の会のネタです。
どなたでも参加できて解けやすいように、専門的な内容は避けましょう。おすすめは、以下のような一般的な問題です。
例題
・筋肉は何歳からでも強くなる?マルかバツか。
・お酒が好きならいくら飲んでも体に悪くない?マルかバツか。
出題方法を工夫すると面白味が増します。「マルバツクイズ」や「3択問題」を上手に活用してみましょう。
・転倒予防に最も効果的な方法は?
1.脳トレ 2.運動 3.睡眠
(正解は2番)
・脱水を防ぐのに最も効果的な方法は?
1.のどが渇いてから飲む 2.寝る前にたくさん飲む 3.こまめに少しずつ飲む
(正解は3番)
シルバー川柳で笑いを誘う
想定時間:5分~10分
おすすめの参加人数:1人~
対応職員数:1人
期待される効果:活動意欲の向上・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
シルバー川柳は、「高齢者の日々の生活における気付きや想い」をテーマに詠まれた川柳です。公益社団法人全国有料老人ホーム協会は、2001年から川柳を公募しており、ホームページにはこれまでの入選作品が掲載されています。
社会の風潮を反映したネタや高齢者ならではの「あるある」ネタが豊富で、思わず笑ってしまうものばかりです。
・全集中 しても開かない 瓶の蓋
・薄味に したらコロナと わめく祖父
・目の検査 「丸」と答える お爺ちゃん
・「密です」と 言われてみたい 頭頂部
一日の始まりに、こうしたシルバー川柳を紹介して、利用者の笑いを誘ってみるのはいかがでしょうか。
童謡・唱歌をみんなで唄う
想定時間:10~15分
おすすめの参加人数:5人以上
対応職員数:2人
期待される効果:脳の活性化・活動意欲の向上・利用者同士のコミュニケーションの促進
高齢者にとって馴染み深い童謡・唱歌を唄うことで、利用者の脳の活性化やリラックスを促せます。唄うと口のまわりの筋肉を使うことになるため、唾液の分泌も促せるでしょう。
こうした音楽ネタは、ADLや理解力に関係なく、どなたも参加しやすいものです。
CDプレイヤーなどの音源や歌詞カードを用意したりホワイトボードに歌詞を貼ったりすると、より多くの方が楽しめますよ。昭和の歌謡曲もおすすめです。
ラジオ体操・簡単な体操
想定時間:約6分30秒
おすすめの参加人数:3人以上
対応職員数:2人
期待される効果:脳の活性化・活動意欲の向上
ラジオ体操は、高齢者をはじめとして多くの方に親しまれている体操です。
ラジオ体操第一・第二は、それぞれ3分程の体操で、第一は13種類、第二は13種類、合わせて26種類の運動に取り組めます。椅子に座ったままできる運動もあるので、デイサービスの皆さんで運動の機会を持ちたいときにもおすすめです。
参考:かんぽ生命|ラジオ体操 ポータルサイト
なお、ラジオ体操を行う際は、司会進行役の職員だけでなく見守り役の職員も配置しましょう。転倒リスクの高い方をチェックして、転倒や転落を防止してくださいね。
指まわし体操|座ったままできる脳トレ
想定時間:5分
おすすめの参加人数:5人~
対応職員数:1人
期待される効果:脳の活性化・スタッフとのコミュニケーション促進
指まわし体操は、その場で座ったままできる朝の会のネタです。親指→人差し指→中指→薬指→小指の順番で指を回します。
指まわし体操の手順
1.右手と左手の指先を合わせる
2.親指だけ離す(ほかの指は合わせたままです)
3.親指をくるくると10回まわす
4.次は人差し指。2と3の要領で行う。
5.中指→薬指→小指まで行う
慣れてきたら、早く指をまわしたり逆にまわしたりと変化をつけてみましょう。
指に力が入ってうまくできない方がいたら、「手の力を抜いてみましょう」「リラックスして取り組んでください」などと声をかけてみてください。
早口言葉で口腔体操
想定時間:5分
おすすめの参加人数:5人~
対応職員数:1人
期待される効果:脳の活性化・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
早口言葉は、嚥下機能の維持・向上や唾液量の増加などを期待できる活動です。食事の前に実施されることも多いですが、朝の会にも活用してみましょう。
比較的簡単な早口言葉
・バスガス爆発
・赤パジャマ・黄パジャマ・青パジャマ
・老若男女(ろうにゃくなんにょ)
早口言葉のときは、「ゆっくり発音」→「普通に発音」→「早く発音」とスピードを徐々に早くしてみましょう。早口言葉が苦手な方も上手に発音しやすくなりますよ。
やや難しい早口言葉
・この釘は引き抜きにくい釘だ
・青巻紙・赤巻紙・黄巻紙
・東京特許許可局(とうきょうとっきょきょかきょく)
漢字クイズ・難読漢字
想定時間:5分~10分
おすすめの参加人数:5人~10人
対応職員数:1人
期待される効果:脳の活性化・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
漢字クイズや難読漢字は、漢字を使った朝の会のネタです。簡単な問題から難しい問題まで用意しておき、参加者に合わせて出題してみましょう。
以下に難読漢字の例とヒントを5つ紹介します。
①海星
ヒント:海に生息する星の形をした生き物です
②心太
ヒント:天草(テングサ)を煮て溶かして、型に冷やした食べ物です
③向日葵
ヒント:太陽に向かって咲く夏の花です
④甘蕉
ヒント:黄色くて甘い果物です
⑤蕨
ヒント:春を代表する山菜です。煮つけや和え物にして食べます。
上記の正解はこちらです。
①ひとで
②ところてん
③ひまわり
④ばなな
⑤わらび
後出しじゃんけんゲーム
想定時間:5分~10分
おすすめの参加人数:5人~20人
対応職員数:1人
必要な準備:肘付きの椅子
期待を持てる効果:脳の活性化・活動意欲の向上・スタッフとのコミュニケーション促進
後出しじゃんけんゲームは、通常のじゃんけんに「後出しルール」を加えた朝の会のネタです。
「じゃんけんぽん!」で出した職員の手に勝つ手を、後出しで利用者に出してもらいます。たとえば、職員がグーを出したら、利用者にはパーを出してもらいましょう。
途中で「今度は、私が出した手に後出しで負けてください」とルールを変えたりすると、判断力や思考力の訓練にもなりますよ。
司会進行役の職員は、利用者全員からみえる位置に立ちましょう。
都道府県当てクイズ
想定時間:10分
おすすめの参加人数:5人~15人
対応職員数:1人
期待される効果:脳の活性化・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
都道府県当てクイズは、都道府県に関するヒントを聞いて正解(都道府県名)をあてるクイズです。
日本各地の都道府県の特徴や名産品などをヒントにすると、問題を解きやすくなりますよ。
例題①
ヒント①世界遺産に小笠原諸島があります
ヒント②人口は全国1位です
ヒント③皇居や国会議事堂、スカイツリーが有名です
正解:東京都
例題②
ヒント①日本の標準時間の基準となる「明石子午線」があります
ヒント②淡路島・六甲山などが有名です
ヒント③世界遺産に姫路城があります
正解:兵庫県
食べ物連想ゲーム
想定時間:10分
おすすめの参加人数:5人~15人
対応職員数:1人
期待される効果:脳の活性化・利用者同士のコミュニケーションの促進・スタッフとのコミュニケーション促進
食べ物連想ゲームとは、職員が出すヒントから正解(食べ物)を連想するゲームです。
出題の際は、2つから4つのヒントを用意しておきましょう。
例題①
ヒント①:和歌山県が生産量1位の食べ物です
ヒント②:ご飯にのせて食べます
ヒント③:赤くて酸っぱいです
正解:梅干し
例題②
ヒント①:1971年(昭和46年)札幌で誕生したといわれています
ヒント②:大きめの野菜やお肉がたくさん入っています
ヒント③:スパイスが効いたスープが特徴です
ヒント④:〇〇〇カレーです
正解:スープカレー
ホワイトボードにヒントを順番に書いていくと、利用者は問題に集中しやすくなりますよ。
伝言ゲーム|大人数で盛り上がる
想定時間:15分
おすすめの参加人数:10人~20人
対応職員数:2人
期待される効果:脳の活性化・活動意欲の向上・利用者同士のコミュニケーションの促進
伝言ゲームは、列の先頭の人から最後尾の人まで、お題を耳打ちで伝えていく催しです。参加者を2つ以上のチームに分けると、盛り上がりやすくなりますよ。
具体的な流れ
1.利用者に1列に並んでもらう
2.先頭の利用者以外は、後ろを向く
3.職員が、先頭の人にお題を耳打ちで伝える(紙に書いて伝えてもokです)
4.先頭の人は後ろの人に、お題を耳打ちで伝える
5.4を最後尾まで繰り返す
6.最後尾の人は、伝わってきた言葉を発表する
7.職員が答え合わせをする
利用者の人数に合わせて「4対4」「5対5」のようにチームを分けましょう。
ただし、チームの人数が多すぎると正解率が下がるため、1チーム=4~6人がおすすめです。
今日のメニュー当てクイズ
想定時間:5分
おすすめの参加人数:なし
対応職員数:1人
期待される効果:活動意欲の向上・スタッフとのコミュニケーション促進
今日のメニュー当てクイズは、行事食を提供する日におすすめのネタです。利用者に季節感や特別感を届けたいときに実行してみましょう。
たとえば、桃の節句の時期なら、
「桃の節句に合わせて、今日は皆さんに特別なお食事をご提供します。みなさん、桃の節句に食べるお食事といえば何でしょうか?」
と出題します。
ちらし寿司やハマグリのお吸い物、桜餅や甘酒などの正解が出てきたら、「今日のお昼にちらし寿司が出ますので、皆さん楽しみに午前中の活動に取り組んでみてください」とアナウンスしてみましょう。事前に献立をしっかり確認することが大切です。
【月別アイデア】1月~12月の朝の会ネタ|季節別アイデア集

ここでは、朝の会で使える月別のネタやアイデアを12種類紹介します。1~12月について以下の項目を紹介します。
・それぞれの月で連想する言葉
・話し方の具体例
現在の季節に合わせて活用してみましょう。
1月|お正月・成人式
1月は1年の始まりにあたる月です。新年の目標を立てたり家族・親せきと過ごしたりする利用者も多いでしょう。
朝の会でネタを提供するときは、1月と関連の深い言葉を使ってみましょう。
・初詣
・お年玉
・年賀状
・おせち
・お雑煮
・七草がゆ
・福袋
・成人の日
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・今年は初詣に行かれましたか?
・初詣はどこに行かれていましたか?(具体的な場所、神社とお寺のどちらかなど)
・成人式には出席されましたか?(印象的なエピソードなど)
・お子さんやお孫さんの成人式に出席されましたか?(昔と今の違いなど)
2月|節分・立春・バレンタインデー
2月は一年の中でも寒さが厳しい月です。節分や豆まきを思い浮かべる利用者も多いかもしれません。
2月と関連の深いキーワードは次のとおりです。
・節分
・豆まき
・バレンタインデー
・恵方巻
・天皇誕生日
・インフルエンザ
・乾燥・肌荒れ
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・節分には何かされましたか?(誰が鬼?豆まきはした?)
・手づくりチョコをもらったことはありますか?(誰から?いつ頃?)
・昔から続けている健康法はありますか?
・おすすめの肌荒れ対策はありませんか?
3月|ひな祭り・卒業式・春の訪れ

3月は季節の移り変わりを感じやすい月です。衣替えや散歩などの外出をする利用者も多いでしょう。
3月と関連の深いキーワードは次のとおりです。
・ひな祭り
・桃の節句
・卒業式
・春分の日
・ホワイトデー
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・子どもの頃、ひな人形を飾ったことはありますか?(何段飾り?どうやって飾った?)
・卒業式で思い出に残っているエピソードはありますか?
・バレンタインのお返しをもらったことはありますか?
4月|入学式・桜・新生活
4月は春の訪れを感じる季節です。お孫さんの入学式に出席したりお花見に出かけたりする利用者も多いでしょう。
4月と関連の深いキーワードは次のとおりです。
・お花見
・桜
・入園式・入学式
・始業式
・新生活
・引っ越し
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・お花見で行ってみたいところはありますか?(おすすめの場所、そこに行きたい理由など)
・ご家族や親せきの入園式や入学式に出席したことはありますか?(具体的なエピソード)
・デイサービスの地域にあるお花見の名所などを調べて紹介する
5月|端午の節句・ゴールデンウィーク・新茶

5月は、1年の中で最も祝日が多く行事やイベントが盛んな月です。5月の祝日はこちらです。
・憲法記念日
・みどりの日
・こどもの日
※4月の「昭和の日」から5月の「こどもの日」までの祝日をまとめてゴールデンウィークと呼びます
5月と関連の深いキーワードは次のとおりです。
・端午の節句
・ゴールデンウィーク
・新茶
・母の日
・潮干狩り
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・子どもの頃、鯉のぼりを飾っていましたか?(鯉のぼりの意味を紹介するなど)
・ゴールデンウィークはどのように過ごされていましたか?
・母の日の思い出はありますか?
6月|梅雨・紫陽花・父の日
6月は徐々に夏の訪れを感じる月です。
・紫陽花(あじさい)
・梅雨
・父の日
・ボーナス
・ジューンブライド
・夏至
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・てるてる坊主をつくったことはありますか?漢字で書けますか?(正解は照照坊主)
・父の日の思い出はありますか?
・ボーナスに関する話題(初めてもらったのは?初ボーナスは何に使った?)
7月|七夕・海開き・土用の丑の日
7月は七夕や海開きなどが有名な月です。
土用の丑の日でよく食べられる鰻(うなぎ)は、栄養価が高く食べやすいことから、好きな食べ物に挙げる高齢者も多いようですね。
7月と関連の深い言葉は次のとおりです。
・花火
・海開き
・梅雨明け
・そうめん
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・海水浴と登山のどちらが好きですか?
・そうめんの薬味には何を入れますか?
・好きな花火はありますか?(打ち上げ花火・線香花火・手持ち花火・回転花火など)
8月|お盆・夏祭り・花火大会
8月は、お盆や夏祭りといった夏の風習・風物詩が話題に挙がる季節です。帰省やお盆などで家族と過ごす利用者も多いでしょう。
8月と関連の深い言葉は次のとおりです。
・お盆
・盆踊り
・お中元
・花火大会
・海水浴
・浴衣
・夏休み
・高校野球
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・盆踊りを踊れますか?
・受け取って嬉しかったお中元はありますか?
・夏休みで印象深い思い出はありますか?
・浴衣の着つけはできますか?
9月|敬老の日・お月見・秋の味覚
9月は、夏の暑さがやわらぎ徐々に過ごしやすくなる月です。9月と関連の深い言葉は次のようになります。
・十五夜
・中秋の名月
・お彼岸
・秋分の日
・敬老の日
9月は多くの作物が収穫の時期を迎えることから、「食欲の秋」「収穫の秋」とも呼ばれます。代表的な秋の味覚は以下のとおりです。
・サンマ
・鮭(秋鮭)
・ニシン
・しいたけ
・栗
・かぼちゃ
・柿
・梨
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・月見団子を食べたことはありますか?
・秋が旬の食べ物をいくつか挙げてみましょう!
・秋の食べ物の中で好きなものは何ですか?(食材や料理名など)
10月|運動会・ハロウィン・紅葉
10月は、「体育の日」がありスポーツイベントも多く開催されることから「スポーツの秋」とも呼ばれる月です。
10月と関連の深い言葉は次のようになります。
・紅葉(紅葉狩り)
・ハロウィン
・運動会
・読書の秋
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・紅葉狩りに行ったことはありますか?(いつ?誰と?)
・運動会ではどのような種目に参加しましたか?(今の運動会と比較してみましょう)
・好きな本や作家さんはいますか?
・ハロウィンの意味や発祥の地などを紹介する
11月|文化の日・七五三・勤労感謝の日
11月は冬の訪れを感じる月です。初雪が観測される地域もありますね。
11月と関連の深い言葉は次のとおりです。
・文化の日
・七五三
・勤労感謝の日
・焼き芋
・柿
・冬支度
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・七五三を紹介(七五三は、子どもの成長をお祝いする行事です。女の子は3歳と7歳、男の子は5歳の年にお祝いをします)
・七五三にまつわる質問(お祝いはしましたか?お子さんやお孫さんの思い出はありますか?など)
また、初冬の季節は頭に「寒」がつく魚が旬を迎えるといわれています。
たとえば、鰤(ぶり)や鰆(さわら)などです。こうした例をクイズ形式にして出題するのもおすすめです。
12月|クリスマス・冬至・年末年始の準備

12月は1年の締めくくりにあたる月です。1年を振り返る方、お正月の準備を考える方など、年始年末に向けて活動する利用者も多いかもしれません。
朝の会でネタを提供するときは、12月と関連の深い言葉を活用してみましょう。
・クリスマス
・忘年会
・師走
・冬至
・大掃除
・年越し
・除夜の鐘
・こたつ
・年越しそば
上記のキーワードを朝の会のネタにしてみましょう。具体例は次のとおりです。
・家族でクリスマスのお祝いをしたことはありますか?(何歳くらい?ケーキは食べた?など)
・今年1年を振り返って、何か感想等ありませんか?
・大掃除で大変だったエピソードを教えてください
・年越しで一番の楽しみはなんですか?
デイサービスセンターの職員から、1年を振り返っての感想を伝えるのもよいでしょう。
デイサービスで朝の会を行う目的とメリット

デイサービスの朝の会は、利用者にデイサービスをより有意義に過ごしてもらうために行う催しです。
デイサービスの職員がさまざまなネタを提供することで、利用者の気分を盛り上げたり緊張をほぐしたりして、楽しい気持ちで次の活動へうつれるように支援します。
また、始まりの挨拶を丁寧に行うことで、デイサービスを利用してくれることへの感謝や「皆さんを大切にします」という気持ちを伝えられるでしょう。
一方で、朝の会に参加する利用者の表情や言動は、「いつもの様子と変わりないか」「体調に変化はないか」などを確認する目安になります。
朝の会を行う主なメリット
デイサービスの朝の会には、主に5つのメリットがあります。具体的にみていきましょう。
1.1日の予定を伝えられる
2.利用者同士のコミュニケーションを促進できる
3.利用者との信頼関係を築くのに役立つ
4.体調や様子の変化に気づきやすい
5.活動意欲を高められる
1日の予定を伝えられる
利用者の皆さんが1日の見通しを立てて行動するためには、デイサービスで「何が・いつ・どのように行われるか」を職員が伝える必要があります。
入浴の時間やレクリエーションの予定、個別機能訓練の時間などを案内することで、「今日はお風呂に入ってから、運動しよう」「今日のレクは参加しないで、ゆっくり休もう」といったように、主体的にご自身の予定を決めてもらえます。
利用者との信頼関係を築くのに役立つ
朝の会は、デイサービスと利用者の信頼関係を築くのにも役立ちます。
デイサービスの冒頭に1日の挨拶を丁寧に行うことで、相手を尊重する態度や感謝の気持ちを利用者の皆さんに感じてもらえるからです。
また、朝の会は準備にある程度の時間がかかります。利用者に合わせてネタを考えたりホワイトボードなどの物品を用意したり、台本を準備したりする司会進行役の方もいるでしょう。
そうした労力や時間をかけて行う朝の会は、信頼関係の構築にも役立つのです。
体調や様子の変化に気づきやすい

朝の会は、利用者の出欠確認や健康状態のチェックに役立ちます。
利用者の前に立つと、「今日は誰が来ているのか・誰が休みなのか」をひと目で確認できるでしょう。また、表情や会話などを参考に、いつもと違う様子の方がいないか観察してみてください。
気になる方がいたら、バイタル表をチェックしたり看護師や上司に相談したりして、利用者の体調管理に努めましょう。
利用者同士のコミュニケーションを促進できる
朝の会には、利用者同士のコミュニケーションを促進する効果も期待できます。
冒頭で紹介したネタを活用したり、職員と利用者さんで日常会話を交わしたりすることで、楽しい気分で次の活動に入ってもらえる可能性が広がります。
活動意欲を高められる
お花見や夏祭り、敬老会やクリスマス会といった目玉行事を開催する際は、朝の会を通じて、利用者の期待感を高めましょう。
新しいレクリエーションを提供する日、行事食を提供する日も忘れずに朝の会で紹介するのがおすすめです。
朝の会を上手に使って、利用者の活動意欲を高めていきましょう。
朝の会を盛り上げる5つのコツ

朝の会が盛り上がると、利用者同士の会話が弾んだり活動意欲が高まったりといったプラスの効果を期待できます。
ここでは、主に朝の会をはじめて担当する方、司会が苦手な方に向けて、朝の会を盛り上げるコツを5つ紹介します。
明るくポジティブな雰囲気づくり
司会進行役の職員が率先して明るい雰囲気をつくることで、利用者の意欲を高めることができます。
なるべく下を向かないように、いつもより大きめの声で皆さんに話しかけてみましょう。声を張ると、自然と自分の緊張もほぐれていきますよ。
また、別の職員の手を借りる方法もあります。朝の会では、司会の職員が1人で話し続けるよりも、職員同士の“掛け合い”によってその場が盛り上がるケースもあります。「〇〇さんはどう思いますか?」などと質問してみましょう。
明るくポジティブな雰囲気を、ぜひデイサービスの職員同士で協力してつくってみてください。
利用者全員が参加しやすい話題を選ぶ
朝の会を盛り上げたいときは、利用者が参加しやすい話題を取り入れてみましょう。
天気や気温、季節の変化の話、デイサービスがある地域の出来事などは、利用者が参加しやすい話題です。
ただし、「今日の天気は晴れで、最高気温は30℃です」とニュースのように伝えるよりも、「今日は晴れていて気持ちがいいですね!気温は30℃まで上がるみたいです。こんな日は仕事終わりのビールが美味しいですね!」などと、あなたならではの一言を入れてみることをおすすめします。
まわりの利用者や職員がツッコんでくれたり反応してくれたりすると、朝の会が盛り上がりやすくなりますよ。
利用者の興味・関心に合わせる
朝の会の内容は、利用者の興味・関心に合わせましょう。
たとえば、女性利用者が多い日のクイズネタは、女性の方が好みそうな問題を出題する。若い方の多い日は、運動ネタを提供するのがおすすめです。
利用者の興味・関心に合った朝の会を提供すると、その場が盛り上がりやすくなりますよ。利用者の特徴に合わせた「朝の会の進め方」は後述します。
準備と下調べをしっかり行う
準備や下調べをしっかり行うと、「間が持たない」「何をしゃべったらいいかわからない」という事態を防げるようになります。
たとえば、時事ネタを紹介するときは、複数のネタを用意しておきましょう。クイズ問題を提供する際も、全部紹介すると時間をオーバーしてしまうくらいの量を用意しておくことをおすすめします。
こうすることで、1つのネタや問題があまりウケなくてもすぐ次の問題にうつれるようになります。備えあれば憂いなし、といいますが、自信のないときほど準備に時間をかけてみましょう。
聞き役になって会話を引き出す
司会の職員が聞き役になって、会話を引き出す方法もあります。
職員が利用者に質問をして「質問→返答→質問→返答」のキャッチボールを繰り返すことで、朝の会を盛り上げるわけです。
朝の会で、勤労感謝の日を紹介するときの様子を例に挙げてみましょう。
職員:
「今日は勤労感謝の日です。勤労感謝の日は“働くことを尊び、国民が互いに感謝する日”といわれています」
参考:e-Gov|国民の祝日に関する法律
「ところで、皆さんは若い頃どんなお仕事をしていましたか?」
利用者:
「サラリーマンで営業をやっていたよ」
職員:
「〇さんは営業職で働かれていたんですね!」と相づちを入れてから、
「外まわりが多かったですか?」
「一番嬉しいと感じたのは、どんなときですか?」
「自分は頑張ったなと感じた出来事はありますか?」といった質問が考えられます。
ただし、利用者の中には自分のことを話すのが苦手な方や人前で目立つのが嫌いな方もいます。職員が聞き役になるときは、相手の方をよく選ぶようにしましょう。
朝の会で避けたい2つのNG行動
デイサービスの朝の会で避けたいNG行動を2つ紹介します。
1.利用者の反応をみずに進行してしまう
2.一方的に話し続けてしまう
司会の職員が気をつけたいポイントを確認していきましょう。
利用者の反応をみずに進行してしまう
朝の会には、「利用者の体調や様子の変化に気づきやすい」というメリットもあります。
こうしたメリットをいかすために、朝の会では利用者の反応をみるようにしましょう。
繰り返しになりますが、利用者の反応をみることで、顔色が悪かったり表情が暗かったり、いつもよく話す方が無口だったりといった変化に気づけるようになります。
朝の会を進行するときは、できるだけ利用者一人ひとりの様子に気を配ってみてください。
一方的に話し続けてしまう
司会の介護職が、一方的に話を続けてしまうと、利用者は介護職の話を聞くだけになってしまいます。
こうした事態を避けて利用者の意欲を高めたいときは、話と話の間に「間」を設けてみましょう。
たとえば、“今日は何の日”を朝の会に活用した以下のようなシーンです。
職員:
「今日は春分の日です。皆さん、春分の日はどういう日かご存知ですか?」
首を傾げる人や「わかりません!」という方がいるかもしれません。そうした利用者の反応をみてから次の言葉を話します。
職員:
「春分の日は、『自然をたたえ生物をいつくしむ日です』。」
このように話と話の間に「間」を設けると、参加する方は職員の内容が聞き取りやすくなります。
朝の会を担当するときは、声の大きさや話すペースと一緒に、利用者の反応にも気をつけてみてください。
利用者のタイプ別|朝の会の進め方
利用者のタイプ別に朝の会を進行すると、職員の負担を減らしつつ、利用者に楽しんでもらえるようになります。具体的なコツをみていきましょう。
認知症の方が多い場合の工夫
認知症の方が多い場合、以下のような工夫が効果的です。
・「これ」「あれ」「それ」といった言葉を避けて、具体的に伝えるようにする
・非言語的コミュニケーションを活用する
朝の会の内容を認知症の方が理解しやすいように、わかりやすい言葉や単語を使用しましょう。ホワイトボードに1日の流れや予定を書くのもおすすめです。
非言語的コミュニケーションとは、表情・ジェスチャー・声のトーン・身振り手振りといった「言葉以外のコミュニケーション手段」を指します。
言語のスムーズな理解が難しい方でも、柔らかい表情で向き合ったり落ち着いたトーンで話しかけたりすることで、利用者はリラックスしやすくなります。
身体機能が低い方への配慮
疾病や障がいによりADLが低下している方は、移動中の転倒や椅子からの転倒リスクなどが高くなります。
朝の会で提供する運動ネタは、他人との接触機会が増える活動です。以下の点に配慮してみましょう。
・肘付きの椅子を準備・配置する
・コードなどの障害物を取り除いてから誘導を開始する
・転倒リスクの高い方には、必ず職員が付き添う
・身体機能の高いからから先に(あとに)誘導する
その日の利用者の人数や身体機能などに合わせて、工夫してみてください。
新規利用者がいる場合の対応
新規利用者がいる場合は、朝の会で上手に紹介してみましょう。
司会の介護職が、
「今日からデイサービスセンターに通われる〇〇さんです。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。」
と職員が紹介したうえで、ご本人に挨拶をしてもらう流れがおすすめです。
新規利用者の緊張をほぐしつつ、ほかの利用者への周知を進められるようになりますよ。
【現場の声】朝の会でよくある失敗談と解決法
朝の会でよくある失敗談と解決方法を紹介します。失敗の理由や解決のコツを確認して、朝の会を成功させましょう。
特定の利用者だけが盛り上がってしまった
特定の利用者だけが盛り上がると、他の利用者が参加しにくくなったり特定の利用者とだけコミュニケーションの機会が多くなったりします。
介護職としては全員の方に楽しんでもらいたいですよね。とはいえ、盛り上がっている方を注意するような方法は避けたいでしょう。
できるだけ多くの利用者に参加してもらうポイントを2つ紹介します。
1.他の利用者に積極的に話をふる
「〇〇さんはどう思われますか?」「次の問題は〇〇さんに答えてもらいましょう」など
2.他の利用者さんが参加しやすいように、朝の会のネタを変える
朝の会のネタは2つ以上ストックしておくと、利用者に合わせて柔軟に対応できるようになりますよ。
まとめ
デイサービスの朝の会は、利用者の満足度向上に役立つ催しです。
1日の予定を紹介するだけでなく、利用者同士の自然なコミュニケーションのきっかけづくりにもなります。
1日の始まりを整えることで、活動意欲の向上やリラックス効果も期待できるでしょう。
「今日も楽しかった」「来てよかった」と思ってもらえるように、楽しさや参加のしやすさ、わかりやすさを意識した朝の会を工夫して提供していきましょう。
| この記事の執筆者 | 千葉拓未 所有資格:社会福祉士・介護福祉士・初任者研修(ホームヘルパー2級) 専門学校卒業後、「社会福祉士」資格を取得。 以後、高齢者デイサービスや特別養護老人ホームなどの介護施設を渡り歩き、約13年間介護畑に従事する。 生活相談員として5年間の勤務実績あり。 利用者とご家族の両方の課題解決に尽力。 現在は、介護現場で培った経験と知識を生かし、 Webライターとして活躍している。 |
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