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【教えて!】明細あり!介護付き有料老人ホームの夜勤とは?仕事内容は楽?きつい?ズバッと解説

介護付き有料老人ホームの夜勤、仕事内容

介護付き有料老人ホームの夜勤って
「何をするの?」
「どんな利用者がいる?」
「何が大変?」
介護付き有料老人ホームにおける夜勤の適性、仕事内容、給料などについて、知りたくはありませんか?
実は、さまざまな利用者に対応しなければならない大変な仕事なんです。
本記事は「介護付き有料老人ホームにおける夜勤の仕事内容」について分かりやすく解説。
ちなみに、筆者は介護付き有料老人ホームに10年以上勤めています。
最後まで読めば、介護付き有料老人ホームにおける夜勤業務を把握でき、あなたに適しているかどうかが分かります。
介護付き有料老人ホームの夜勤は、介護経験と体力のある人なら、活躍できるでしょう。

目次

介護付き有料老人ホームは高齢者が安心して暮らせる住まい

介護施設の夜勤業務

介護付き有料老人ホームとは、食事や入浴、排泄などの日常生活上の介護サービスと、生活援助や機能訓練などの生活支援サービスを提供する有料老人ホームです。

行政から「特定施設利用者生活介護」の指定を受けている施設となります。

施設によっては要介護5まで入居可能で、看取りを実施しているところもあります。

料金は施設によって異なりますが、月額10万円から20万円程度が相場です。

自宅で暮らすことが困難になったり、介護が必要になったりした高齢者にとって、安心して暮らせる住まいの一つと言えます。

【4選】介護付き有料老人ホームにおける夜勤の特徴

介護付き有料老人ホームの夜勤の特徴について、働く側の目線から解説します。

職員が常駐している

介護付き有料老人ホームでは、夜間でも必ず介護職員が常駐しており、看護師が24時間対応している施設もあります。

介護職員は夜勤業務として、

・利用者の安否確認
・排泄や食事などの介助
・緊急時の対応

などを行います。

日勤帯ほどの密なスケジュールではありませんが、利用者一人一人の状況を把握し、適切なケアを提供する必要があります

夜勤職員は、利用者の安全と安心を守るために重要な役割を果たしているのです。

基本的に個別ケア

介護付き有料老人ホームでは、基本的に個別ケアが提供されます。

そのため、夜勤の職員は一人一人の

・個性
・特徴
・習慣
・好み

を把握し、利用者が望むケアを提供する必要があるのです。

そのため、利用者のことをほとんど知らない状態で夜勤業務をすることは難しく、基本的には日勤帯を経験してから夜勤をします。

また、利用者のプライバシーに配慮した、丁寧な対応を求められます。

介護付き有料老人ホーム 夜勤の人員基準は1人以上

法律上は、介護付き有料老人ホームの夜勤の人員配置基準は1人以上となっています。

要するに1人で夜勤を行う「ワンオペ夜勤」でも問題ないということです。

しかし、1人だと休憩時間を確保できませんし、緊急時の対応も困難です。
認知症の方、介護度の高い方が多ければ、2人体制で夜勤をしている施設もあります。

出典:厚生労働省 特定施設入居者生活介護

2~4交代勤務の施設が多く拘束時間も違う

介護付き有料老人ホームでは、2〜4交代制を採用している施設が多いです。

そのため、施設の規模や方向性によって、夜勤の勤務時間は8時間と16時間の場合があります。

それぞれのシフト例は下記の通りです。

夜勤 早番 日勤 遅番
2交代 17:00~翌10:00 なし 9:00~18:00 なし
3交代 0:00~9:00 なし 8:00~17:00 16:00~翌1:00
(準夜勤)
4交代 17:00~翌9:00 6:30~15:30 8:00~17:30 10:00~19:00

 
もっとシフトが細かく分かれている施設もあります。

勤務時間の長さについては後ほど解説しますが、施設によって異なることは、知っておきましょう。

介護付き有料老人ホームの夜勤の仕事内容

介護士と高齢者

介護付き有料老人ホームの夜勤の仕事内容は以下の通りです。

・食事のサポート
・服薬介助
・排泄介助
・就寝介助
・安否確認
・起床介助
・緊急時の対応

上記の中でも、夜勤特有の

・就寝介助
・安否確認
・起床介助

についてそれぞれ解説します。

就寝介助

簡単に言えば寝るための準備です。

就寝介助では、利用者の就寝準備から就寝までを介護スタッフがサポートします。

具体的には、

・寝間着への着替え
・歯磨き
・入れ歯の洗浄
・洗顔
・トイレ
・ベッドへの誘導

などです。

利用者が安全で快適な睡眠をするために、就寝介助は重要な役割を果たしています。

安否確認

介護付き有料老人ホームでは、利用者の安心と安全を守るために、毎日1回以上の安否確認が義務付けられています。

夜間に1〜2度、入眠中に部屋を訪れ、呼吸状態などを確認する施設が多いです。

安否確認を行う際には、利用者のプライバシーに配慮し、同意を得た上で行うことが重要となります。

2019年5月、兵庫県の有料老人ホームで、利用者が死亡したまま10日以上放置されるという事件が発生しました。

この事件を受けて、厚生労働省は介護付き有料老人ホームに対して、安否確認の徹底を指導しています。

起床介助

「起床介助」とは、利用者の起床を手伝うことです。

具体的には、

・ベッドから起きる
・普段着に着替える
・トイレに誘導する
・朝食を用意する

などです。

介護付き有料老人ホームでは、介護職員が24時間体制でサポートしています。
起床介助も介護職員の重要な仕事の一つです。

介護付き有料老人ホームの夜勤の仕事の流れ

ベッドへの移乗介助

介護付き有料老人ホームの夜勤の流れは、施設によって異なります。

参考に、筆者が勤める有料老人ホームのスケジュールを紹介します。
ちなみに筆者は1人夜勤(ワンオペ夜勤)です。

始業前 申し送り
17:00 勤務開始
17:00 夕食
18:00 就寝介助
20:00 眠前薬の服薬介助
21:00 自分の食事・記録業務
22:00 排泄介助
0:00 巡室・巡回
2:00 巡室・巡回
5:00 排泄介助・起床介助
7:00 朝食
8:00 バイタル測定
8:30 申し送り
9:00 勤務終了

 
夜勤は日勤よりも仕事量が少なく、比較的ゆったりしています。

しかし、利用者の健康状態を常に把握し、緊急時には迅速に対応することが求められます。
1人勤務のため、孤独から精神的な負担を感じることもあるでしょう。

ですが「人による」部分が大きく「孤独」と感じる人もいれば「気楽で良い」と感じる人もいるのです。

夜勤が自分に向いている働き方かどうかは、やってみなければ分かりません。

【4選】介護付き有料老人ホームの夜勤に求められるスキル

介護付き有料老人ホームで働く際、夜勤時に求められるスキルとして、重要なものだけ厳選して紹介します。

体力があること

夜勤をするには体力が必要です。
介護付き有料老人ホームはさまざまな利用者がいるからです。

認知症の方、介護度が高い方なども生活しており、対応するには体力を消耗します。
動き続けられることは、介護付き有料老人ホームの夜勤に必要なスキルです。

報連相ができること

介護職は報連相を的確にできることが求められます。
情報共有をするためです。

報連相とは、報告、連絡、相談のことを言います。

夜間、利用者の健康状態に変化があれば、看護師に報告しなければなりません。

また「いきなり心肺停止していた」場合は、速やかな連絡が必要です。
報連相はマストスキルと言えるでしょう。

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冷静に判断できること

介護付き有料老人ホームの夜勤では、利用者の急な体調の変化へ、冷静に対応する必要があります。
高齢者は急な体調不良を起こしやすいからです。

冷静に判断するためには、普段から、利用者の健康状態を把握しておくことが重要。

緊急時の対応マニュアルを熟知しておくことも大切です。
冷静に対応できれば、夜勤はそれほど難しいものではありません。

ほどよく楽観主義でいること

老人ホームで夜勤をする人は、ある程度、楽観的に物事を考えられることが大切です。
真面目すぎると精神的な負担が大きいからです。

例えば1人夜勤だと、心細く、慣れないうちは不安を感じるでしょう。

ですが、必ず介護には「◯◯なときにはこうする」という対策方法があるものです。
トラブルやアクシデントに対する対策を身につけたなら、必要以上に心配するのは辞めましょう。

「何とかなる」くらいの気持ちで臨めばOKです。

【メリット4つ】介護付き有料老人ホームの夜勤

メリットを知れば夜勤に対するモチベーションが上がります。

【明細あり】夜勤手当がある

夜勤をすると夜勤手当がつくため給料が増えます。

夜勤手当ての金額は施設で差があり、1回あたり3,000〜8000円程度が多いです。

出典:医療労働組合連合会「2021年介護施設夜勤実態調査」

金額に決まりはないため、これから働く施設を選ぶのであれば、夜勤手当の高いところをオススメします。

ちなみに、現役で介護付き有料老人ホームに勤めている筆者の夜勤手当は、下記の画像の通り、1回当たり7,000円です。

給与明細01 夜勤回数

給与明細02 夜勤手当額

事務仕事がはかどる

夜勤をすると、介護にまつわる事務仕事がはかどります。

身体介護・生活支援だけではなく、担当利用者のカルテ整理や介護記録なども、介護の仕事です。

イベントや催しがあれば小物作りなどもあるため、夜勤を利用して準備することもあります。
事務仕事が溜まりやすい人は、夜勤をオススメします。

プライベートを確保しやすくなる

17:00~9:00のように16時間勤務の夜勤をしていると、プライベートを確保しやすくなります。
日勤帯(8時間)✕2日分の仕事時間を、1回の勤務でこなすことになるからです。

夜勤明けの翌日は、休みであることが多いため、感覚的には2連休となります。

身体はその分しんどいこともありますが、体力に問題なければプライベートを確保しやすくなるでしょう。

家族対応が比較的少ない

夜勤をしていると、利用者の家族対応の時間が少なくなります。
理由はシンプルで「夜は施設に連絡することに気を使うから」です。

何か施設に用事があるとすれば、基本的に家族は、日中連絡をします。
利用者への面会も、看取り期でなければ、夜間にこられることはほぼありません。

ただし、転倒や発熱などで状況によっては、夜間でも家族へ連絡する必要があるのは知っておきましょう。

家族対応は苦手」という介護職には夜勤がオススメです。

【デメリット4つ】介護付き有料老人ホームの夜勤

介護付き有料老人ホームでの夜勤のデメリットも知って、不安を少なくしましょう。

職員が少ない

夜勤は日中と比較して職員が少なくなります。
利用者の介護度や施設によりますが、1〜2人で夜勤をすることが多いです。

職員の人数が少ないということは、1人に対する責任が大きくなるということ。
普段から人に頼りがちだと、夜勤を心細く感じる人もいます。

生活のリズムを崩しやすい

夜に働くということは、少なからず生活リズムが崩れやすいと言えます。
人間の身体は、日中活動して夜は寝ることに最適化しているのです。

ただし、朝が強い人もいれば夜が強い人もいるので、何とも言えないところ。

生活リズムの乱れが気になる人は、初夜勤をする前に、プライベートで「朝まで起きている」練習を1度してみましょう。

夜勤に向いているかどうかが分かります。

霊感が強い人にはつらい

霊感の強い人にとっては、夜勤がつらい可能性があります。
介護付き有料老人ホームは高齢者が亡くなることがあるので、不思議な体験をする人もいます。

例えば「誰もいない部屋からナースコールが鳴る」「人影のようなものが見える」などです。

ただし、日常的に霊感が強い人の中には「慣れたから気にならない」という人もいます。
人によりますが、霊感の強さはデメリットと言えるでしょう。

ワンオペ夜勤なら仮眠なし

1人で夜勤をする場合、仕事中に仮眠は取るのは難しいでしょう。
転倒が起こった場合やナースコールが鳴ったときに対応できないからです。

法律上は休憩時間を確保することになっていますが、1人夜勤だとしっかり休憩時間を確保するのが難しい、というのが現実の施設は多いのではないでしょうか。

「忙しい日なら、休憩時間はとれないかもしれない」くらいの感覚で働くのが良いでしょう。

「仮眠時間がないと困る」と思っている人は、勤務先に確認してから夜勤に取り組むことをオススメします。

夜勤専従のメリット・デメリット

夜勤だけすることを「夜勤専従」と言います。
介護施設の中には夜勤専従の介護職員を採用しているところもあります。

ここでは夜勤専従で働くメリット・デメリットを解説します。

メリット3選

夜勤専従で働くメリットをご紹介します。

高収入を得られる

夜勤のたびに手当てがつくので、高収入を得られます。
介護は給料の低さが社会問題となっていますが、最大限収入を増やす方法として、夜勤専従があります。

介護職でもなるべく高収入を得たければ、夜勤専従を検討しましょう。

生活リズムが一定になる

夜勤専従になると、生活リズムが安定しやすくなります。
同じパターンで夜勤をしていると、身体への負担が少なくなるのです。

夜勤で生活リズムが崩れるのは「日勤と夜勤が組み合わさっているのが原因」です。
夜勤専従をしていると、次第に生活リズムが整ってくるのを実感できるでしょう。

ダブルワークも可能

夜勤専従になると、ダブルワークがしやすくなります。
夜勤明けに仮眠をとって、当日の夕方から働くのです。

事情があって稼ぎたいという人は、おすすめです。

デメリット2選

夜勤専従で働くデメリットには以下のようなものがあります。

体力的にきつい

夜勤は体力を消耗する大変な仕事です。
本来、寝るべき時間に働くことと、長時間労働であることが多いからです。

ただし、慣れてしまえばきつさを感じなくなる人もいます。

夜勤専従が不安な人は、お試し期間を設けてもらうことをオススメします。

未経験や無資格では採用されにくい

基本的に夜勤専従は、介護経験が一定期間ある人が対象になります。
1人で対応することが多くなるため、経験の豊富さを問われるからです。

特に無資格・未経験だと、夜勤専従として採用される可能性はかなり低いでしょう。

夜勤専従は責任ある仕事なのです。

介護付き有料老人ホームの夜勤がオススメできる人

介護スタッフ

下記の項目に多く当てはまる人ほど夜勤をオススメします。

勤務日数を減らし自分の時間を確保したい人

16時間勤務の夜勤を1日すると、日勤帯を2日分働いたことと同じです。
自分の時間を確保しやすくなるため、プライベートを充実させやすくなります。

給料を最大限増やしたい人

夜勤手当がつくかどうかで、給料に毎月数万円の違いが出ます。
低賃金が叫ばれる介護業界ですが、給料にこだわりたいなら夜勤をオススメします。

不規則な勤務でも心身を病まない人

24時間、介護職員が働く介護付き有料老人ホームでは、

・早番
・日勤
・遅番

というシフト制が一般的です。

上記に加え、夜勤をすると生活リズムがくずれがちです。

不規則な勤務をしていると、上手に睡眠時間を確保したり、ストレスを発散したりが難しくなります。

不規則な勤務でも心身を病まない人がオススメです。

職場の苦手な人と少しでも距離を取りたい人

職場に苦手な人がいるなら、夜勤をオススメします。

職場で顔を合わせる回数が少なくなるからです。

中には「一緒の夜勤になったら、長い時間過ごさないといけなくなる」という声があるかもしれません。

ただ、苦手な相手は「夜勤NG」と、シフト作成者にお願いしておけばよいのです。
(シフト作成者のシフト作成方針によりますが、人間関係を考慮してくれるケースは多いといえます)

苦手な人と接する機会が減ると、メンタルが安定しやすくなります。

介護職としての幅を広げたい人

夜勤ができる人は、全国の入居系施設で重宝されます。
介護業界は慢性的な人員不足に悩んでいるからです。

夜勤ができるということは、資格がある、経験があることに加え、採用側から喜ばれる要件です。

介護職としての幅を広げたい人は、夜勤もできるようになりましょう。

いつでも寝られる人

寝たいときに寝られる人は夜勤に向いています。
夜勤前、夜勤明け、 夜勤中に寝られたら、夜勤がとても楽なものに感じられるでしょう。

例えば筆者は、基本的にリラックスした状態でないと寝ることはできません。

夜勤前の日中に目を閉じても寝られませんし、1人夜勤なので夜勤中も無理です。
しかし、中には「横になったらすぐに寝られる」という人もいます。

こまめに寝ることができたら、脳と身体は驚くほど回復するのです。
いつでも寝られる人は夜勤に向いています。

まとめ

本記事では「介護付き有料老人ホームにおける夜勤の仕事内容」について解説しました。

介護付き有料老人ホームは、食事、入浴や排泄などの介護サービスを受けながら生活できる介護保険施設です。

自立〜介護度が高い人まで生活しているため、夜勤ではさまざまな利用者に対応できる能力が求められます。
夜勤手当てが出る、プライベートを確保しやすいというメリットがある反面、生活リズムが乱れやすいなどのデメリットもあります。

これらについて、実際に長年、介護付有料老人ホームで働くスタッフの目線から解説をしました。

介護業界は慢性的な人材不足です。

入居系施設において夜勤ができる人の需要は高く、大きな強みになります。
これから介護付き有料老人ホームを検討している人は、ぜひ夜勤に挑戦してみてください。

この記事の執筆者
あっきー

保有資格: 介護福祉士・レクリエーション介護士2級・認知症ケア指導管理士

介護付き有料老人ホームに10年以上勤務。介護リーダーを5年半経験しています。
現在は長い現場経験と介護リーダー経験を生かして介護特化ライターとしても活動中。

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