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【教えて!】ショートステイの介護職に向いている人とは?仕事内容、やりがいについて

ショートステイの介護職に向いている人とは

ショートステイは、自宅で生活している要支援1〜要介護5までの方が短期的に利用する泊まりのサービスです。
施設に泊まるため入所サービスと混同してしまいがちですが、在宅サービスに分類されます。
 
ショートステイの使い方ですが、介護している家族が休息を取るためや、用事で家を空けなければならない際に利用するケースがほとんどです。
入居施設に空室ができるまで、つなぎとして使う方もいます。
利用者のケアだけでなく、家族のレスパイトにもつながる大切なサービスです。
 
本記事では、ショートステイの仕事内容・やりがい・向いている人・向いていない人の特徴を解説します。
ショートステイで働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ショートステイの仕事内容

介護職と利用者

まず最初にショートステイの仕事内容についてご紹介します。

ショートステイの仕事内容は、大きく以下の4つに分類されます。

・入所・退所の対応
・身体介護
・生活介護
・レクリエーションや体操

入所・退所の対応は、ショートステイ特有の業務です。
その日入所する利用者の疾病・自立度・認知状態に合わせて居室を用意します。

例えば、

「右麻痺の利用者なので、左から降りられるようベッドの向きを変更する」

「認知症の悪化でナースコールが認識できないので、センサー類を設置する」

などです。

入所してくれた方の荷物をチェックし、利用中に足りないものがないかなどもチェックします。
退所の場合は、荷物をまとめて忘れ物がないか確認し、利用中の様子を家族と共有するための手紙などを制作します。

身体介護とは、起き上がる・立ち上がる・歩く・座る・入浴時の動作など、完全自立で行うのが困難な方の介助です。
身体介護や生活介護に関しては、入居施設とほとんど変わりありません。

レクリエーション・体操・季節ごとの行事はショートステイでも行います。

一昔前はほとんど実施していませんでしたが、現在はレクリエーションや行事をしないショートステイの方が少なくなっています。

ショートステイの一日の流れ

施設によって多少の違いはありますが、ショートステイの一日の流れとして、大枠は以下のように流れていきます。

6:30 起床後の準備・手伝い 着替え・歯磨き・洗顔・整髪の介助
7:30
朝食・服薬介助 朝食時の見守り・介助
食前・食後薬の内服介助
8:00 出勤・申し送り 夜勤者からの申し送り
1日の入退所を確認
8:30 口腔ケア・排せつ介助・体調確認 歯磨きの介助
トイレの声がけや介助
体温・血圧・脈などの測定と体調確認
9:30 余暇活動・入浴介助・水分補給 塗り絵やパズルなど趣味活動の提供
入浴のお手伝い
適宜水分補給の促し
10:00 送迎
入所の対応
利用者をお迎えに行く
入所後の荷物確認
11:00 排せつ介助・口腔体操 トイレの声がけや介助
嚥下機能の向上を促す体操を実施
12:00 昼食・服薬介助 昼食時の見守り・介助
食前・食後薬の内服介助
12:30 口腔ケア・排泄介助・退所の準備 歯磨きの介助
トイレの声がけや介助
退所する利用者の荷物や薬をまとめる
14:00 水分補給・レクリエーション・入浴介助 適宜水分補給の促し
その日いる利用者の身体・認知レベルに合わせたレクリエーションの実施
入浴のお手伝い
15:00 おやつ おやつ時の見守り・介助
15:30 送迎 利用者を自宅へお送りする
17:00 排せつ介助 トイレの声がけや介助
17:30 夕食・服薬介助 夕食時の見守り・介助
食前・食後薬の内服介助
18:30 排せつ介助・口腔ケア・寝る準備の手伝い トイレの声がけや介助
寝る前の歯磨き・着替えなどのお手伝い
20:00 就寝薬の介助 就寝薬の内服介助
22:00〜 夜間対応 巡回・排せつ介助・ナースコール対応

 
基本は、早番・日勤・遅番・夜勤で回します。

施設によっては、入浴パートやお掃除パートがおり、上記の流れと異なるスケジュールを組んでいるところも少なくありません。

また、療養型の場合は、上記のスケジュールに医療的なケアが加わる可能性もあります。

ショートステイの仕事に向いている人

介護職と高齢女性

以下の特徴に当てはまる方は、ショートステイ向きの人材です。

・突発的な出来事にも臨機応変に対応できる人
・自発的に利用者と関わり情報収集できる人

それぞれ解説します。

突発的な出来事にも臨機応変に対応できる人

ショートステイは、予定外の出来事が頻発するサービスです。
代表的なものに、緊急入所・緊急退所があります。

その日の予定にはなかった入所・退所が突如として発生するため、臨機応変さが求められます。

予定外の出来事が発生してしまうと動けなくなる方や、混乱してしまう方は、ショートステイの場合、ストレスになってしまうかもしれません。

自発的に利用者と関わり情報収集できる人

ショートステイは、1泊2日からの短期利用ができるサービスです。
そのため、介護職員は短時間で利用者の特徴を把握しなければなりません。

入居施設のように数週間〜1ヶ月ほどかけて徐々に利用者を把握するという時間はないため、自分から行動し、認知面・身体面・性格などの情報を取りに行ける人がショートステイには向いています。

ショートステイの仕事に向いていない人

悩む介護職

ショートステイに向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

・コミュニケーションができない人
・ルーティンワークが好きな人

それぞれ解説します。

コミュニケーションができない人

介護にとって、コミュニケーション能力は必須のスキルです。

コミュニケーションができない人は、ショートステイを含めた介護サービス全般が向いていないと言ってもよいでしょう。

介護でいうコミュニケーション能力とは「おしゃべりが得意」「面白い話ができる」などではありません。
自分の意志をしっかりと伝えられ、かつ相手の話を聞く能力です。

対利用者の場合は、相手が伝えようとしている内容を汲み取り、理解できる言葉を用い、ときには表情やジェスチャーを交えながらコミュニケーションする力です。

対スタッフであれば、スタッフ同士で連携してよい介護が提供できるように努力する協調性も含まれます。

これらが苦手な人は、そもそも介護サービスが向いていない可能性があります。

ルーティンワークが好きな人

決められた流れから逸脱するのが苦手な人は、ショートステイ向きではありません。

ショートステイの仕事に向いている人』の『突発的な出来事にも臨機応変に対応できる人』とかぶる部分もありますが、ショートステイはおよそルーティンワークからかけ離れたサービスです。

イレギュラーな事態しか発生しないと言ってもよいでしょう。

他の介護サービスでも突発的な事態は発生しますが、頻度や目まぐるしさは比ではありません。
具体的に、どのような事態が発生するかは、前項をご参照ください。

ただし、ルーティンワークが好きだから介護が向いていない、というわけではありません。
あくまでショートステイに向いていないだけで、他のサービスでは適性が高い可能性もあります。

ショートステイで働くメリット

ショートステイで働く最大のメリットは、短期間で多くの経験ができる点です。

ショートステイは、要支援1〜要介護5までさまざまな方が利用します。
認知症の有無も関係ありません。

施設によっては、医療処置が必要な方を受け入れているところもあります。

他のサービスよりも受け入れの間口が広いため、その分、たくさん知識や経験が得られることがショートステイ最大のメリットです。

ショートステイで働くデメリット

ショートステイは、名の通りの短期間の宿泊を提供するサービスです。
そのため、利用者と長期的な関わりがあまり持てません。

あくまでも在宅生活を支えるサービスであり、施設入所までのつなぎです。

入所施設で働いているような感覚になりながらも、看取りまで携われないもどかしさがあります。

短期的な時間しかケアに携われないのが、ショートステイのデメリットです。

ショートステイの仕事のやりがいとは

ショートステイは、月に最長30日しか宿泊できない短期間のサービスです。
自費で利用すれば30日以上のロングステイも可能ですが、基本は最長でも1ヶ月までの利用と決められています。

1回の利用は短期間ですが、1度目の利用がよければ、繰り返し使ってくれる利用者も少なくありません。

「施設に入るのは嫌だけど、ここなら泊まってもいい」「泊まりたい」と思ってもらえた時、とてもやりがいを感じます。

また、ショートステイは、利用者が住み慣れた家で長く過ごせるようにサポートするための施設ですので、利用者が自宅で生活するためには、介護している家族のケアも大切です。

ショートステイを利用したあとに、

「ゆっくり休んで気分転換になりました」「安心して用事を済ませられました」

と感謝の声をいただいたときに、充足感を得られます。

まとめ

ショートステイとは、1泊2日から最長30日まで利用できる在宅介護サービスです。

身体介助や生活介助に加えて、入所・退所の対応など、ショートステイ特有の業務があります。

ほぼ毎日利用者が変わるため、臨機応変さが求められる職場です。
決して楽ではありませんが、それだけのやりがいを感じられます。

短期間で多くの利用者と関われるため、幅広い経験ができる点は、ショートステイ最大のメリットと言えるでしょう。

介護職として、
「新しい経験をしたい」「多くの知識を身につけたい」
と考えている方は、一度ショートステイで働いてみることをおすすめします。

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この記事の執筆者
石田楓

保有資格: 介護福祉士 社会福祉主事任用

20歳のときにグループホームへ転職。
23歳でショートステイへ転職し、現場職員・相談員として7年勤務。

現在は介護・福祉系ライターとして活動、複数のメディアに記事執筆中。

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