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【教えて!】介護職の夜勤がきつい理由。しんどい時の対処法

介護職の夜勤がきつい理由と対処法について

「介護職の夜勤はきついと聞くけれど、具体的にどの業務が大変なのか知りたい」
「夜勤がきつくて耐えられない、少しでも楽になる対処方法を知りたい」
 
このように悩んでいる方に向けて、本記事では以下の内容を解説します。
 
・介護職の夜勤がきついと言われる理由
・介護職の夜勤の仕事内容
・夜勤がきついときの対処方法

 
介護職の夜勤について知りたい方、夜勤が辛くてどうにかして負担を軽くしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護職の夜勤がきつい理由

介護士と高齢者

介護業界において、夜勤がきつい・大変という話はよく耳にします。

きつい・大変と思う原因は人それぞれですが、大半の方は以下いずれかの理由によって、夜勤をつらいと感じています。

・人手不足で忙しい
・長時間労働
・責任が重く、精神的に辛い
・生活リズムが不規則になる

それぞれの理由について見ていきましょう。

人手不足で忙しい

介護施設での夜勤は、基本的に1人〜2人で対応します。
対して、ケアしなければならない利用者の人数は、1人夜勤の場合で10人〜20人ほどです。

施設によって人数の基準は異なりますが、日中は介護職員が数名で携わっていた人数を、1人〜2人でケアしなければなりません。
そのため、単純に介護職員1人にかかる仕事の比重は大きくなります。

また、夜勤中は利用者が朝までぐっすりと寝てくれるわけでもありません。
起きている方の対応・排泄介助・寝返り介助・コール対応など、行うべき業務は多く、多忙なのが現状です。

法に則った配置義務でシフトを組んではいますが、実情は人手不足感が否めない状況も多々あります。

長時間労働(16時間夜勤がきつい)

介護施設での一般的な労働時間は8時間ですが、夜勤の場合は16時間と拘束時間が倍になります。
採用している夜勤形態が二交代制か三交代制かによっても異なりますが、介護施設のほとんどは16時間勤務の二交代制です。

2人夜勤であれば互いに協力して仮眠を取れるときもあるものの、1人夜勤では仮眠が取れません
日によっては休憩が難しい夜勤もあります。

拘束時間が長く身体的な負担が大きいため、夜勤を辛いと感じてしまう介護職員も少なくありません。

責任が重く、精神的に辛い

夜勤は介護職員1人にかかる責任が重くなるため、精神的に辛い・きついと感じる方が多くいます。

特に1人夜勤の場合は、

何かあったら自分1人の責任

と思い、ストレスを感じてしまいがちです。

実際は上長が責任を持ってくれますが、1人で利用者全員を見なければならないことに負担を感じ、精神的に追い詰められてしまう介護職員もいます。

一方で「自分のペースで仕事ができるので楽」と夜勤を好む介護職員もおり、全員が精神的な辛さを感じているわけでもありません。

生活リズムが不規則になる

夜勤の勤務は16:00〜翌9:00のように、夕方〜翌朝が勤務時間となっているケースがほとんどです。
夜通し起きていなければならず、この勤務が月に4〜5回おとずれます。

そのため、生活リズムが不規則になり、睡眠不足や体調不良を引き起こしてしまう可能性があります。

睡眠リズムが狂うことで、疲れが溜まりやすい・疲れが取れない・自律神経が整わないといったリスクが生じる可能性も否めません。

介護職の夜勤について

介護職の夜勤に関する以下の内容について解説します。

・介護の夜勤は2交代制と3交代制がある
・介護職の夜勤回数の平均
・介護の夜勤回数に上限はない

夜勤の勤務時間や回数について知りたいと考えている方は、参考にしてみてください。

介護の夜勤は2交代制と3交代制がある

夜勤は、大きく分けて8時間夜勤の三交代制、16時間夜勤の二交代制に分けられます。
介護施設のほとんどは16時間の夜勤(二交代制)を採用しています。

勤務時間だけ見ると8時間夜勤の方が良いように思われるかもしれませんが、月のシフト全体を見ると、そうでもない場合があります。

三交代制の場合、夜勤明けの翌日は出勤になる可能性があるためです。

一方、二交代制の夜勤は、明けの翌日がだいたい休みとなっています。

夜勤の回数も、三交代制は5〜6回と多くなる傾向です。

介護職の夜勤回数の平均

前章でも簡単に解説しましたが、介護職の夜勤の回数は、二交代制で4〜5回、三交代制で5〜6回が平均回数となっています。

2022年に医労連(日本医療労働組合連合会)が調査した結果においても、4回・4.5回と回答する施設が大多数を占めています。

夜勤の回数 3回以下 3.5回  4回 4.5回 
割合 22.2% 2.2%  33.0%  42.6%

参照:日本医療労働組合連合会「2022年 介護施設夜勤実態調査結果概要

介護の夜勤回数に上限はない

前章で、夜勤の回数は4回〜5回の施設がほとんど、と解説しました。
しかし、夜勤の回数を定めている法はないため、実質は何回でも夜勤が行えます。

実際、日本医療労働組合連合会が行った調査結果では、月14回夜勤があると答えた施設がありました。

利用者の人数に対する介護職員の人数は決められているものの、回数に関しては上限がありません。

介護職の夜勤の仕事内容

介護職の夜勤の仕事内容は、日勤帯と全く異なります。
夜勤の主な仕事内容は、以下の通りです。

・日勤者からの引き継ぎ
・食事の介助
・就寝・起床の手伝い
・就寝薬の介助
・ナースコール対応
・定時の巡回
・介護記録
・急変時の対応

上記の仕事内容は、介護施設で最も多い夜勤形態である二交代制を前提としています。
それぞれの仕事内容についてみていきましょう。

日勤者からの引き継ぎ

日勤者から、日中にあった出来事や体調変化など、利用者に関する情報を引き継ぎます。
日中の経過が夜勤に大きく影響するため、綿密に情報収集するべきポイントです。

食事の介助

夕食・朝食の準備、適宜介助が必要です。

夕食は遅番と夜勤者、朝食は早番と夜勤者が協力して行います。

食事介助は、食べることを楽しめるような声がけをするのが適切なケアです。
しかし、他利用者の介助や他の業務もあるため、ゆっくりと介助してあげられない時の方が多く見られます。

就寝・起床の手伝い

寝る前の排泄介助・パジャマへの更衣・歯磨き。
朝は起床を促し、排泄介助・着替え・洗面などの介助を行います。

20人前後の就寝・起床の手伝いを一人で対応しなければならないため、走り回って各居室を出入りするほど忙しいときもあります。

サービス形態や入居者の自立度によって差はありますが、基本的にはどの施設でもバタついてしまう業務です。

就寝薬の介助

利用者によっては、寝る前に薬を飲まなければならない人がいます。
体調管理や生活リズムを整えるといった目的で重要な仕事です。

誤薬・飲み忘れがないかしっかりとチェックする必要があります。

ナースコール対応・センサー対応

夜間帯でも、利用者からのナースコールやセンサー対応は多くあります。

センサーとは、利用者がベッドから足を下ろしたタイミングなどで介護職員に通知がいく設備のことです。

自律歩行できないにもかかわらず、認知面の低下によって自分の身体状況を理解できずに歩き出そうとしてしまう方などに設置されます。

ナースコール・センサー対応の大半は排泄介助ですが、なかには帰宅願望による起床などもあり、ナースコール・センサー対応に追われて時間がすぎていくような夜勤も少なくありません。

定時の巡回

夜間帯は、定時での巡回が必要です。
2〜3時間間隔で設定している施設が多く、利用者に異常がないかチェックするために大切です。

また、巡回時に合わせて、排泄の確認・オムツ・パット交換・寝返り介助なども行います。

介護記録

これまで解説してきた業務の合間をぬって、介護記録を記入します。

介護記録とは、各利用者に行ったケアの内容などを記載する記録です。
一人ひとり細かく記入しなければならないため、夜勤が忙しいときは、数時間分の記録を空いた時間にまとめて行うこともあります。

急変時の対応

夜間に利用者の体調が急変した場合、まずは夜勤者が対応しなければなりません。
夜勤のある施設には、看護師や責任者が夜間待機しているため、連絡をして指示を仰ぎつつ対応します。

夜勤中の16時間は、常に利用者に異常がないか気を張り詰めていなければならないため、精神的な負担が大きいという介護職員もいます。

夜勤がきつい、辛いときの対処法

疲労が蓄積している介護職

どうしても夜勤がきついと感じるときは、以下の対処方法を検討しましょう。

・上長にシフト、夜勤回数を相談する
・夜勤明けの過ごし方を見直す
・夜勤が無い介護施設に転職する
・自律度の高い利用者が多い施設に転職する

それぞれ解説します。

上長にシフト、夜勤回数を相談する

夜勤の回数が多く、身体的・精神的に負担を感じているのであれば、上長に相談して夜勤回数を減らしてもらいましょう。

ただし、減った分の夜勤は他の介護職員にまわってきます。

夜勤回数は気にしない・夜勤を増やして夜勤手当で給料を上げたいと考えている介護職員がいれば問題はありませんが、そうでなければ要望が通らない可能性もあります。

夜勤明けの過ごし方を見直す

夜勤明けにしっかりと体を休め、リフレッシュして次の勤務に臨むのは、とても大切です。
夜勤明けは、日中に長時間休んでしまい、夜寝れなくなるという悪循環が生まれてしまいます。

そのため、日中は軽く仮眠をとり、通常通り過ごしたのち、夜は早く寝るというサイクルを心がけるのがおすすめです。

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夜勤が無い介護施設に転職する

どうしても夜勤をしたくない場合は、夜勤のない施設に転職する方法もあります。
例えば、デイサービス・デイケア・在宅ヘルパーなどは夜勤がありません。

パート勤務に変更し、日勤だけのシフトにしてもらうなども選択肢のひとつです。

ただし、例に挙げたサービスは入居施設よりも月給が低い傾向があります。
パートに変更した場合も手取りは下がってしまいます。

給料は下がってもいいから、夜勤はしたくないという人は、検討してみてもよいでしょう。

自立度の高い利用者が多い施設に転職する

夜間に起きているのが苦ではない・大変な夜勤はしたくないけれど夜勤手当がないと生活も厳しいという方は、自立度が高い方向けの入居施設に転職する方法もあります。

サービス付き高齢者住宅などが良い例です。

入居者の自立度が高いため、なかには見回りだけで夜勤が終わる施設もあります。

まとめ

介護職の夜勤は、二交代制の16時間勤務がほとんどで、10人〜20人の利用者を1人でケアしなければなりません。
長時間労働と責任の重さから、きつい・辛いと感じてしまう方も多くいます。

しかし、介護職として入居施設で働く以上、夜勤は避けて通れません。
そのため、いかに夜勤の負担を仕事外で軽減するかが大切です。

また、どうしても夜勤が厳しいという場合は、上長にお願いして夜勤をはずしてもらう・夜勤のない介護施設に転職するといった方法を検討するのもよいでしょう。

この記事の執筆者
石田楓

保有資格: 介護福祉士 社会福祉主事任用

20歳のときにグループホームへ転職。
23歳でショートステイへ転職し、現場職員・相談員として7年勤務。

現在は介護・福祉系ライターとして活動、複数のメディアに記事執筆中。

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