介護職として働く中で、「体の疲れがなかなか抜けない」「わけもなくイライラしてしまう」といったストレスを感じていませんか?
実は、介護職は他の職種と比べてストレスを感じやすい仕事だといわれています。
その原因は、
・利用者対応による心理的負担
・慢性的な人手不足による業務過多
・職場の人間関係の悩み
など多岐にわたります。
介護職のストレスの原因を正しく理解し、適切な対処法を知ることは、心身の健康を守るために非常に重要です。ストレスが限界に達してしまう前に、できることから始めましょう。
この記事では、介護職に多いストレスの原因を6つ詳しく解説します。
さらに、限界になる前に取るべき対処法や、多くの介護職が実践しているストレス解消法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
介護職に多いストレスの原因とは

介護職がストレスを感じる原因は、大きく分けて、「対人関係」「労働環境」「待遇面」の3つに分類できます。
厚生労働省の調査によれば、介護職の離職理由として、
「職場の人間関係」
「法人・施設の理念や運営への不満」
「収入の少なさ」
が上位を占めており、これらはすべて介護職のストレスの原因と密接に関連しています。
それぞれの原因について、なぜストレスにつながるのか、具体的にどのような状況で問題が生じるのかを詳しく見ていきましょう。
介護職に多いストレスの原因は以下の6つです。
・利用者との信頼関係をうまく構築できない
・慢性的な人手不足で業務負担が大きすぎる
・職場の人間関係が悪い
・施設の理念や経営方針が合わない
・業務量に対して給料が低い
・正当な人事評価がされていない
【原因1】利用者との信頼関係をうまく構築できない
1つ目のストレスの原因が、利用者との信頼関係をうまく構築できない場合です。
具体的なケースがこちらです。
・苦手な利用者や家族がいる
・特定の利用者に介助を拒否される
・自分が対応したときに苦情が出る
このような状況が続くと、「自分のせいで業務が進まない」「迷惑をかけているのでは?」と周囲が気になる方も増えてきます。
すると、さらにストレスを感じやすくなります。
利用者との信頼関係を構築できない原因は、必ずしも介護職側にあるとは限りません。
利用者側の状態や性格、家族の要望の複雑さなど、さまざまな要因が絡み合っています。
しかし、思うように介護サービスを提供できない状況が続くと、介護職は大きな精神的ストレスを抱えることになります。
この原因を放置すると、さらなるストレスの悪循環に陥る可能性があります。
【原因2】慢性的な人手不足で業務負担が大きすぎる

2つ目のストレスの原因が、慢性的な人手不足で介護職の業務負担が大きすぎる場合です。
人手不足による業務負担の増大は、介護職のストレスの原因として最も深刻な問題の一つです。
この労働環境の悪化は、身体的疲労だけでなく精神的な負担も大きくします。
介護現場の人手不足が慢性化すると、「現場の業務量は変わらないのに人手が足りない」という状況が起きます。
一方で、利用者や入居者に必要なケアを提供するために介護職の負担は増していくのです。
例えば、施設形態によって以下のような負担がかかる傾向があります。
・入居施設の場合は、夜勤回数が増えたりシフトが不規則になる。
・デイサービスなどの通所介護施設では、希望休が取りにくくなったり連勤が続く
こうした状況が続くと、介護職にかかる負担は増す一方で、心身のケアにあてる時間は減っていきます。
その結果、介護職はストレスをうまく解消できず抱えやすくなるのです。
【原因3】職場の人間関係が悪い
3つ目のストレスの原因が、職場の人間関係が悪い場合です。
職場の人間関係の悩みは、介護職のストレスの原因として非常に多く報告されています。
同僚との関係性、上司とのコミュニケーション不足、他職種との連携の難しさなど、人間関係によるストレスは多様です。
介護施設には、性別や年齢、価値観の異なる職員が在籍しています。
施設形態によっては、看護職員やリハビリ専門職とチームを組むことも多いでしょう。
一方、介護現場では、必要なケアを提供するために職員同士の連携や協力が必要とされます。
そうした環境の中で職員同士の不仲が起きると、思うように業務が進まないといった悪循環が起こりやすくなります。
その結果、「思うように仕事が進まない」「気を遣って大変…」とストレスを感じやすくなるのです。
【原因4】施設の理念や経営方針が合わない
4つ目のストレスの原因が、法人の理念や経営方針が合わない場合です。
施設に勤める介護職は被雇用者(労働者)で、施設を運営する法人は雇用者となります。
したがって、介護職は施設の理念や経営方針に従ってはたらくことになります。
しかし、自分がやりたいことや価値を感じることと、施設の理念や方針が必ずしも合致しているとは限りません。
両者にギャップがある場合、「自分のやりたいことと違う」「マニュアルに沿ってはたらくのが大変」などと、疲労を感じるようになります。
そうしたギャップが続けば、介護職はストレスを積み重ねてしまうのです。
【原因5】業務量に対して給料が低い
5つ目のストレスの原因が、あたえられた業務量に対して給料が低い場合です。
介護職は業務多忙な職種です。ここで、介護職の主な業務を「利用者に直接ふれて行う業務」と「利用者に直接ふれない業務」に分けてみてみましょう。
<介護職が利用者に直接ふれて行う主な業務>
・食事介助や排せつ介助といった身体介助
・飲み薬の介助、点眼、軟膏の塗布といった服薬介助
・入浴介助、整容介助、口腔ケアといった清潔保持に関する業務
・入居施設の場合、夜間帯の体位変換(交換)
<利用者に直接ふれない主な業務>
・シーツ交換やベッドメイク
・買い物や掃除、洗濯などの生活援助
・食事の支度
・介護記録
・季節行事やレクリエーションの企画・運営
上記のように、介護職は身体介助以外にもさまざまな業務を担当しています。
こうした業務内容・量に対する報酬(給料)が少ないと感じると、介護職はストレスを抱えやすくなるのです。
【原因6】正当な人事評価がされていない
6つ目のストレスの原因が、正当な人事評価がされていない場合です。
人事評価とは、従業員の能力や働きぶりについて、直属の上司や人事部などが評価することを指します。
人事評価は、給与や賞与などの待遇を決定するための判断材料の1つです。
そのため、人事評価の内容は介護職のモチベーションに大きな影響をあたえます。
日々一生懸命仕事に向き合っているのに、思うような評価を得られなかったら、がっかりしてしまいますよね。
正当な人事評価がされていないと、従業員のモチベーションだけでなく施設へのエンゲージメント(愛着度)の低下を招くこともあります。
介護職はストレスチェックが重要

介護職が心身の健康を保ちながら仕事に取り組むために、心身の状態にも気を配りましょう。
現在、自分のストレスがどのような状態にあるのかを客観的に調べる方法として、厚生労働省が実施している「ストレスチェック」があります。
ストレスチェックとは、平成27年6月の労働安全衛生法の一部改正により、新たに設けられた制度です。
その目的は、うつなどのメンタルヘルス不調を防止することです。
労働者が自分のストレスの状態を知ることで、ストレスをためすぎないように対処したり、ストレスが高い状態の場合は医師の面接を受けて助言をもらったり、会社側に仕事の軽減などの措置を実施してもらったり、職場の改善につなげたりすることで、「うつ」などのメンタルヘルス不調を未然に防止するための仕組みです。
なお、50人以上の労働者を抱える事業所は、毎年1回労働者※にストレスチェックを実施するよう法律で定められています。
ただし、実施しなかったことに対する罰則はありません。
※以下の労働者は対象外
・契約期間が1年未満
・労働時間が通常の労働者における所定労働時間の3/4未満
また、ストレスチェック実施の際、労働者側に不利益がないように、事業者は「プライバシーの保護」や「不利益取扱いの防止」に努めるよう定められています。
ストレスチェックを受けたい方は、まずご自身の事業所がストレスチェックを実施しているかどうか確認してみましょう。
ストレスが限界になる前に取るべき対処法
介護職のストレスは、放置すると心身の健康を大きく損なう原因となります。
「まだ大丈夫」と我慢を重ねるのではなく、早めに対処することが重要です。
ここでは、介護職のストレスが限界に達する前に取るべき4つの対処法を解説します。
・上司に相談する
・病院を受診する
・休職する
・働き方や職場を変えることを検討する
それぞれの詳しい内容をみていきましょう。
上司に相談する

1つ目の対処法は、上司に相談することです。
上司に相談することで、問題解決の糸口が見つかる可能性があります。
仮に利用者との信頼関係がうまく構築できないなら、「〇〇さんとの関係性がうまくいかなくて困っています。何かアドバイスをいただけないでしょうか?」といったような質問をするとよいでしょう。
上司や先輩、同僚からあなたに合ったアドバイスをもらえるはずです。その結果、利用者との関係改善を期待できます。
部下の相談は、実は上司にとってもメリットのある行動です。
1人の介護職が抱えている問題(ストレス)は、他の介護職も抱えている問題かもしれません。
部下の相談を受けて、上司が介護現場の問題点に気づくケースもあります。
なお、上司に相談する際は以下のポイントに気をつけましょう。
・事前に、相談の時間を設けてもらうようお願いする
・何に困っているか、どうしてほしいかを明確に伝える
・同僚や上司の悪口は口にしない
・上司の意見をよく聞く
・話したくないことは話さなくても大丈夫
余計なトラブルを招かないために、各ポイントに気をつけてみてください。
病院を受診する
2つ目の対処法は、病院を受診することです。
現在の状態を専門家に診察してもらい診断を仰ぐことで、客観的に自分を知ることができます。
また、希望すれば投薬治療を受けることも可能です。
なお、後述する傷病休職の際は、会社から医師の診断書を求められるケースがあります。
その際も、医師に病気休業診断書を書いてほしいと依頼できます。
休職(傷病休職)する
3つ目の対処法は、休職(傷病休職)を選択することです。
休職とは、従業員が個人的な事情により一定期間仕事を休むことを意味します。
退職と異なり、会社との間に雇用契約が維持されるため、休職期間終了後に職場に復帰することが可能です。
なお、労働や災害以外の、病気やケガを理由とする休職は「傷病休職」と呼ばれます。
傷病休職には、従業員側にとって、会社に籍をおいたまま心身の休息をとれるというメリットがあります。
そのため、「退職するか休職するか迷っている」という場合は、まず休職できないか検討するのも1つの手です。
また、傷病休職は会社側にとっても一定のメリットがあります。それは、なぜ本人は休職することになったのか?と原因を考えたり対処法を立てたりする時間を設けられる点です。
ただし、休職期間中、会社側は従業員に対して賃金(給与)を支払う義務を負いません。一方で、健康保険料や厚生年金保険料などの社会保険料は発生します。
休職期間中のお金が心配という方は、傷病手当金を検討してみたりして何らかの対策を取るように心がけてみてください。
働き方や職場を変えることを検討する
4つ目の対処法は、働き方や職場を変えることです。
ストレスの原因が今の職場にあり、その解決が難しい場合、同じ職場に留まることには一定のリスクが存在します。
それは心身の不調を招くリスクです。体調を崩した場合、回復するまでに一定の期間が必要になります。通院する場合は、診療費などを支払うお金も必要となるでしょう。
一方、雇用主である会社側にとっては、急な退職や休職によって現場の職員体制が崩れるおそれがあります。
とはいえ、気軽に働き方や職場を変えることはできませんよね。
以下に、筆者が実際に体験した事例や他の介護職員の事例を記載します。
<働き方や職場を変える例>
・入居施設の夜勤業務が負担だと感じたら、デイサービスや訪問介護などの介護事業所への転職を検討する
・生活全般のサポートがしたい、相談支援スキルを身につけたいと思ったら、介護支援専門員の資格を取得して転職する
・「人にサービスするのが好き」という方なら、さまざまな対人サービス業が適職の範囲に収まる。異業種への転職も検討する
なお、前述の休職期間中に転職活動を開始すること、転職活動を職場に話すことは、できるだけ避けましょう。
その理由は、会社側が求職者に戻ってきてもらえるように準備を整えているかもしれないからです。
特に傷病休職の場合は、心身の回復を最優先にしてその後のことはゆっくり検討していきましょう。
例としても挙げましたが、働き方として、夜勤が大きな負担になっているケースもあります。
介護職の夜勤に関して不安や悩みのある方は、こちらも参考にしてみてください。
・【医師執筆】夜勤・交代勤務者の睡眠のコツ|睡眠障害予防、不規則シフトでの睡眠の質向上のコツとは
・【医師執筆】交代勤務睡眠障害(SWD)とは?「強い眠気、夜勤明け眠れない…」などの症状や原因・対策を解説
多くの介護職が実践しているストレス解消法
介護職として働く人たちは、どのようにストレスを解消しているのでしょうか。
主なストレス解消法を6つ解説します。
・しっかり睡眠を取る
・適度な運動をする
・趣味を楽しみ気分転換をする
・信頼できる人に相談する
・おいしいものや好きなものを食べる
・仕事は仕事と割り切る
しっかり睡眠を取る

1つ目のストレス解消法は、しっかり睡眠を取ることです。
眠っている間、体の中では内臓・筋肉を修復したり脳を休めたりしています。しっかり睡眠を取ることで、疲れた体や脳を休養させて疲労の回復に努めるのです。
なお、適切な睡眠時間は6~9時間が目安といわれていますが、体質や年齢によって変化すると考えられています。
朝、目覚めたときすっきりとした感じがあって日中に問題なく活動ができていれば、適切な睡眠がとれていると考えてよいでしょう。
また、しっかりと睡眠を取ることは自律神経を整えるためにも重要です。
夜勤がストレスになっている介護職の方は、自律神経が乱れている可能性もあります。自律神経を整える方法は以下の記事を参考にしてください。
適度な運動をする

2つ目のストレス解消法は、適度な運動です。
運動は、どなたでも取り組める健康的なストレス解消法として有名ですね。
ウォーキングや散歩といった有酸素運動には、ストレス緩和効果もあると考えられており、継続することで効果が増すことも期待できます。
最近では、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」においても運動の重要性があらためて取りあげられています。
身体活動(生活活動・運動)に取り組むことで得られる効果は、将来的な疾病予防だけ
ではない。日常生活の中でも、気分転換やストレス解消につながることで、いわゆるメン
タルヘルス不調の一次予防として有効であること
趣味を楽しんで気分転換をする
3つ目のストレス解消法は、趣味を楽しむことです。
自分の好きな趣味に没頭している間は、仕事であった嫌なことを思い出したり不安で頭が一杯になったりすることを避けられます。
一方で、ポジティブな感情も味わえます。趣味を楽しむことで、気分転換を図りストレスを解消できるのです。
信頼できる人に相談する
4つ目のストレス解消法は、「信頼できる人への相談」です。
自分の中に、モヤモヤと消化できない感情があるのはつらいことですね。
誰かに聞いてもらうだけでも、そうした感情を外に吐き出せるためガス抜きができます。
また、信頼できる人に困りごとを相談することで、問題解決のヒントを得られることもあります。
利用者や家族に直接言えないグチ、同僚や上司に聞かせたくない本音などを打ち明けることもストレス解消に効果的です。
おいしいものや好きなものを食べる
5つ目のストレス解消法は、おいしいものや好きなものを食べることです。
自分の好きなものやおいしいものを食べる方法は、単純ですが効果的なストレス解消法です。
人が「おいしい」と感動を覚えたとき、その人の脳内では「セロトニン」が増加すると考えられています。
セロトニンには、気分や感情をコントロールして心を安定させる働きもあるようです。
特にストレスを抱えがちなときほど、自分がおいしいと思うものや好きなものを食べることで、ストレス解消を図っている介護職も多いですよ。
参考:
・高槻市|幸せホルモン・セロトニンを増やして心と体を健康に
・医療法人社団 平成医会|セロトニンの増加が心身に及ぼす効果
・e-ヘルスネット|セロトニン
仕事は仕事と割り切る
6つ目のストレス解消法は、「仕事は仕事」と割り切って考えることです。
こちらはストレスで参ってしまうことを防止する考え方といえます。
職場で思うようにいかないことがあっても、「仕事は仕事。帰って好きなものを食べてゆっくりしよう」「仕事は仕事。うまくいかなくても私だけのせいじゃない」などと、あっさりと考えてしまうのです。
そうすることで、今以上にストレスを抱え込むことを防止します。
特に物事をしっかりと考えるタイプの方は、原因を深く考えるうちにストレスを過剰に抱えてしまうことがあります。
「仕事は仕事」と割り切ってそれ以上考えないようにすることも、効果的なストレス対策となりますよ。
ストレス解消法を試しても十分な効果を感じられないときは

ストレス解消法を試しても十分な効果を感じられないときは、心身の疲労が積み重なっている可能性があります。
ここでは、燃え尽き症候群やうつ病の可能性について解説します。
燃え尽き症候群の可能性
突然出勤が億劫になったり以前よりも達成感を得られなくなったりしたら、燃え尽き症候群の可能性があります。
燃え尽き症候群とは、心身の消耗感や達成感の低下などがあらわれる症状です。
それまで人一倍活発に仕事をしていた人が、なんらかのきっかけで、あたかも燃え尽きるように活力を失ったときに示す心身の疲労症状をいいます。主要症状として、心身の疲労消耗感のほか、人と距離をとり感情的接触を避ける、達成感の低下などが認められています。精神医学的にはうつ病と診断されることもあります。
燃え尽き症候群の定義や予兆について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
うつ病の可能性
精神疾患とは、気分の落ち込みや不安、不眠などの心身にさまざまな影響を引き起こす疾患のことです。
うつ病は、そんな精神疾患の1つとなります。
うつ病は、誰もがかかる可能性があるといわれている疾患で、休養、薬物療法、精神療法を組み合わせて治療されます。
精神活動が低下し、抑うつ気分、興味や関心の欠如、不安・焦燥、精神運動の制止あるいは激越、食欲低下、不眠などが生じ、生活上の著しい苦痛や機能障害を引き起こす精神疾患です。”
”治療としては、「休養」「薬物療法」「精神療法」を組み合わせます。最近では、生物学的な観点からの研究も多く、薬物療法はセロトニンやノルアドレナリンといった脳内神経伝達物質の働きの促進を目的とした抗うつ剤が開発され、現在の治療の主流となっています。
「自分はうつ病かもしれない」と感じたら、信頼のできる家族や友人に相談したり医療機関を受診したりと、ご自身に無理のない選択を心がけてみましょう。
うつ病の原因や詳しい対処法を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
まとめ:介護職のストレスの原因を理解し、早めの対処を
介護職がストレスを感じる主な原因は、以下の6つです。
1. 利用者との信頼関係の構築の難しさ
2. 慢性的な人手不足による業務負担
3. 職場の人間関係の悩み
4. 施設の理念や経営方針との不一致
5. 業務量に対する給与の低さ
6. 正当な人事評価がされていないこと
これらの原因によるストレスを放置すると、燃え尽き症候群やうつ病など、深刻なメンタルヘルス不調につながる可能性があります。
ストレスの原因を正しく理解し、以下のような対処法を早めに実践することが重要です。
・上司への相談
・医療機関の受診
・休職の検討
・職場環境の見直し
また、日常的なストレス解消法(十分な睡眠、適度な運動、趣味の時間など)も取り入れながら、心身の健康を守っていきましょう。
特にリーダーや管理者の方は、現場作業に加えて管理業務やシフト作成なども担当していることが多く、これらがストレスの原因となっているケースも少なくありません。
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介護職が働きやすい職場にするためには、施設全体での取り組みが欠かせません。
スタッフの離職率が高いなど、問題や課題を抱えている場合には、まず職員のストレスの原因を明確にすることから始めてみてはいかがでしょうか。
この記事の執筆者![]() | シフトライフ編集部 介護業界で働く方向けに、少しでも日々の業務に役立つ情報を提供したい、と情報発信をしています。 |
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