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【教えて!】介護リーダーの育て方って?リーダーに向いている人の条件や育成ポイントをご紹介

介護リーダーの育て方

優秀な介護リーダーがいる介護施設や事業所は、利用者に提供するケアのスキルが高く、現場の雰囲気も良好です。
頼りになる介護リーダーを育てたいけれど、なにから始めたらよいのかわからない!とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、介護リーダーの育成ポイントを詳しく解説します。
介護リーダーに向いている人の条件もご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

介護現場のリーダー、介護リーダーとは

介護現場のリーダーは「介護リーダー」「介護主任」などと呼ばれ、現場業務をこなしながら全体を取りまとめる役職のことを指します。

介護リーダーは現場全体の総括を担う役職のため業務内容は多岐にわたり、仕事内容や権限は現場ごとに大きく異なります。

介護リーダーの主な業務内容

介護リーダーの主な業務内容は以下となります。

・現場で介護ケアを提供する
・利用者に質の高いケアを提供できるよう人材育成する
・介護職員のマネジメントをおこなう(シフト作成など)
・労働環境を整備する
・管理者や他部署との連絡調整をおこなう

介護リーダーに向いている人の条件

介護リーダーには個人的な感情に流されず、周囲と力を合わせながら冷静に問題解決を図るスキルが求められます

強いリーダーシップや決断力は、介護リーダーにとって必須条件ではありません。

それよりも、日々の何気ない会話を大切にし、職員一人ひとりの声に耳を傾けられる人が介護リーダーに適しているといえるでしょう。

優秀な介護リーダーを育てる6つのポイント

優秀な介護リーダーを育成するためには、6つの重要なポイントがあります。

ポイントを踏まえながら介護リーダーを育てていくことで、職員にも利用者にも信頼される人材を獲得できるでしょう。

1.将来の介護リーダーを任せられるよう新人介護職員の研修制度を充実させる

新人介護職員の研修制度を設け、将来介護リーダーを任せられる人材に育てることがリーダー育成の第一歩です。

介護リーダーとなるような優秀な人材は、一朝一夕に育てられるものではありません。

長期的なビジョンを持ち、新人研修から時間をかけてリーダー候補となるよう育てていく必要があります。

新人研修で事業所の理念や介護における仕事の意義を理解し、利用者さんとのかかわり方を学ぶことで、やりがいやモチベーションアップにつながります。

新人介護職員の研修制度を充実させ、介護経験豊富で人間性豊かな人材の成長を事業所全体でサポートしましょう。

2.中堅介護職員全員がリーダー候補となるようフォローする

中堅職員は、次の介護リーダー候補になる人材です。

介護現場に精通して利用者に適切なケアを提供するのはもちろん、利用者のご家族とも信頼関係を築くことが求められます。

また、培ってきた業務経験を活かし、現場で直接新人職員や後輩を指導する立場でもあります。

中堅になると新人時代よりも劇的に業務や責任が増えるため、現場における自分の役割や価値を見失うことも。

細やかな面談と定期的な研修を実施して中堅職員一人ひとりをフォローし、仕事に対する意識づけをおこなうことが大切です。

現場にいる職員全員が介護リーダー候補になるよう働きかけることで、介護のプロとしての自覚を高めることにもつながります。

3.介護現場全体のコミュニケーションを密にして信頼関係を築けるよう働きかける

介護リーダーは、現場の調整役として高いコミュニケーションスキルが求められます。

よって、人間関係における成功体験を積ませることも、介護リーダーの育成において重視すべきポイントです。

介護職員の年齢は10代後半から60代以上と幅広く、学歴や職歴などのバックグラウンドもさまざま。

現場で働く職員のなかで、もっとも年齢が若い人が介護リーダーに抜擢されることも少なくありません。

密なコミュニケーションによって価値観の違いやジェネレーションギャップを埋め、年齢に関係なく良好な人間関係を築けます。

また、介護リーダーは管理者や他部署との橋渡しとなることも大切な職務のひとつ

できるだけ早い段階で介護職員ばかりでなく、管理者や他部署とも交流する機会を設け、信頼関係を構築できるよう働きかけましょう。

4.介護リーダーに求める役割を明確化する

介護リーダーに求められることの基本は、

介護にまつわる業務をスムーズに進めるための現場の統括

です。

しかし、介護リーダーの仕事は多岐にわたるため、役割を明確化しないとキャパオーバーになりストレスを抱え込んでしまうことも。

介護リーダーに現場を丸投げするのではなく、介護業務に重きをおくのか、介護現場のマネジメントに重きをおくのかをしっかり明示しましょう。

介護職員たちが、

自分もいつか介護リーダーになりたい

と希望するような労働環境を整えることはリーダーの育成において必須事項です。

5.事業所のビジョンを提示して介護リーダーとしての役割をこなせる環境を整える

事業所の理念や目標というビジョンは、介護リーダーが現場で実践するマネジメントの基本になります。

介護リーダー育成の段階で事業所のビジョンを提示することで、運営・経営の観点から物事を捉え統制のとれた施設づくりができます。

トラブルが発生しても軸がブレることなく、周囲と協力しながら介護リーダーとしての役割をスムーズにこなせるでしょう。

6.介護リーダー候補者を正しく評価し判断する

介護現場で求められるスキルと、介護リーダーという役職に求められるスキルは異なります。

そのため、介護リーダー候補者の能力や人柄が、役職にマッチしているのかを正しく見極めなければなりません。

候補者を正しく評価するにあたっては、能力評価制度を活用しましょう。

経営層や管理者、リーダー育成者を含む介護職員でディスカッションをおこない、候補者の介護経験や実績、人柄などを公正に判断します。

候補者を介護リーダーに任命する際には、ポジティブな任命理由を本人に伝えることも大切です。

任命理由を示すことで、初めて介護リーダーを経験する人も自信を持って役職に臨めるでしょう。

まとめ

介護リーダーを育成するためには、新人研修からスタートして中堅職員全員がリーダー候補となるようサポートを続けていくことが大切です。

また、介護リーダーに求める役割を明確化したり、事業所のビジョンを共有したりすることで、どんな時も軸がブレることなくリーダーとしての職務を全うできます。

今回は、介護リーダーの育成ポイントを解説するとともに、リーダーに向いている人の条件もご紹介しました。

優秀な介護リーダーを育成して、より職員が働きやすく、利用者やご家族に信頼される施設運営を目指しましょう。

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この記事の執筆者
シフトライフ編集部
シフトライフ編集部

主に介護業界で働く方向けに、少しでも日々の業務に役立つ情報を提供したい、と情報発信をしています。

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