認知症を抱えた高齢者にとって、レクリエーションは身体機能や認知機能、生活を維持・向上させる重要な活動の1つです。
一方で、ケアするスタッフの中には「認知症の方でも楽しめるレクリエーションは何?」「レクリエーションを選ぶ時に注意するポイントは?」と、選び方や進め方に悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、認知症のある高齢者におけるレクリエーションの大切さや具体的なレクリエーション例を解説します。
レクリエーション中での注意点やよく起こるトラブルへの対処法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
認知症のある高齢者にレクリエーションが大切な理由

レクリエーションとは、機能訓練や心身の活性化を目的とした活動として自宅やデイサービス・入居施設といった介護サービスなどで行われる余暇活動です。
単純に「時間つぶし」「楽しいだけ」というわけではなく、さまざまな効果が期待できる機会として注目されています。
ここでは、認知症のある高齢者にとってレクリエーションが大切な理由・その効果について紹介します。
介護施設におけるレクリエーションの目的や重要性について、さらに知りたい方は以下の記事もチェックしてください。
レクリエーションで期待できる4つの効果
レクリエーションで期待できる効果は、主に以下4つです。
・脳を使う機会づくりと認知機能の維持
・運動機能・身体機能の維持や低下予防
・コミュニケーション機会の創出と孤独感の軽減
・達成感・自信の回復によるQOLの向上
それぞれの効果について解説します。
脳を使う機会づくりと認知機能の維持
クイズやゲームなど脳を使う活動は、認知機能の維持・向上に効果的です。
レクリエーションを通して「考える」「思い出す」機能をより活性化できます。
運動機能・身体機能の維持や低下予防
体操や身体を動かすゲームにより、高齢者の運動機能や身体機能の維持・低下防止に効果が期待できるでしょう。
高齢になると全体的な筋力の低下から運動・外出する機会が減り、ますます運動機能が下がってしまいます。
ご利用者の状況に合わせて適度に身体を動かす活動は、運動機能の維持だけではなく生活リズムの維持にも効果的です。
コミュニケーション機会の創出と孤独感の軽減
レクリエーションを通して他の利用者やスタッフと関われるため、他者とのコミュニケーション機会を生み、孤独感を軽減できます。
高齢になると人間関係が希薄になり、閉じこもりやうつ病になるケースも。
レクリエーションによる交流が、社会的なつながりを維持するうえで大切です。
達成感・自信の回復によるQOLの向上
クイズやゲーム、創作活動によって感じられる「できた」「正解した」という成功体験は、ご本人の達成感や自信につながります。
これらの体験で楽しみややりがいを見出し、生活にハリが生まれます。
ひいては、生活の質(QOL)の向上にも役立つでしょう。
認知症のある高齢者に合うレクリエーションの選び方

認知症を抱えた高齢者に合ったレクリエーションの選び方として、以下5つのポイントを押さえておくことが重要です。
・本人の興味・得意なことから選ぶ
・認知症の進行度に合わせた難易度を意識する
・個別レクか集団レクかで選ぶ
・座ってできるか・安全に参加できるかで選ぶ
・成功体験につながりやすい内容を選ぶ
反対に、選ぶ時の注意点やトラブルへの対処法については、後述する『認知症のある高齢者にレクリエーションを楽しんでもらうためのコツと注意点』『レクリエーション中に起きやすいトラブルと対処法』をご覧ください。
本人の興味・得意なことから選ぶ
レクリエーションを選ぶ時は、ご本人の興味のあること・得意なことを考慮して選びましょう。
興味関心のない活動に参加するのは誰にとっても気が進みません。
とくに認知症のある高齢者だとストレスを感じやすく、その結果として理解力や集中力が低下しやすい傾向があります。
介護スタッフは、普段からご利用者と積極的にコミュニケーションをとり「今まで何をしていたのかな?」「どんなことに興味があるのかな?」とアセスメントする取り組みが大切です。
介護におけるアセスメントの重要性やポイントについては、以下の記事もあわせてご覧ください。
認知症の進行度に合わせた難易度を意識する
レクリエーションを選ぶときには、ご本人の状況やアセスメントを踏まえて、認知症の進行度に合わせた難易度を設定するよう意識しましょう。
レクリエーションの難易度が簡単すぎると途中で飽きてしまい、逆に難しすぎると自信を失いかえって逆効果になってしまいます。
また、その日の体調や気分・身体状況にも配慮することも必要です。
レクリエーションを選んだ後も、適宜ご利用者の状況を観察しながら難易度を調整できるよう準備しておきましょう。
個別レクか集団レクかで選ぶ
レクリエーションでは、主に個別レク・集団レクに大別されます。
主な内容とそのメリットは、下表のとおりです。
| 個別レク | 集団レク | |
| 内容 | 1人もしくは少人数で行う | 大人数のご利用者を集めて行う |
| レクリエーション例 | ・折り紙 ・塗り絵 ・将棋、囲碁 など |
・体操 ・合唱、音楽鑑賞 ・工作 ・外出 など |
| メリット | ・集団生活が難しいと感じるご利用者に効果がある ・担当スタッフが手厚くコミュニケーションをとれる ・ご利用者1人ひとりの状況・要望にあわせやすい など |
・他者とのコミュニケーションが楽しめる ・応援や協力する機会が生まれる ・チームワークが生まれ、その後の生活にも効果が期待できる など |
※外出レクは、近隣の公園への散歩や買い物体験、季節の行事への参加など、複数のご利用者とスタッフが一緒に施設外で行う活動を指します。天候や参加者の体調に左右されやすいため、事前の安全確認とスタッフ配置の準備がとくに重要です。
認知機能やご利用者の希望などによって、個別レクか集団レクを選ぶことが大切です。
座ってできるか・安全に参加できるかで選ぶ
レクリエーションの中には、身体を大きく使う活動や白熱してしまうゲームも含まれます。
ご利用者によっては、転倒・転落につながるリスクもあるため、危険が少なく安全に参加できる内容にアレンジすることが大切です。
レクリエーションにおける安全への配慮は、以下のような取り組みが求められます。
・体調管理:バイタルチェックして、発熱や血圧変動はないか
・道具:ケガにつながるものはないか
・周辺環境:滑りやすい場所・障害物がないか
座ってでもできる体操やゲームなど、ご利用者の状況にあわせて既存のレクリエーションを安全にアレンジする工夫が必要です。
成功体験につながりやすい内容を選ぶ
レクリエーションでは、成功体験につながりやすい内容を選ぶようにしましょう。
レクリエーションにおいては、以下のような体験を引き出すことが重要です。
| 体験・思い | 「楽しい!」 | 「できた!」 | 「わかった!」 |
| 内容 | ・レクリエーションやゲームを通して笑顔になる ・身体を動かしリフレッシュできる |
コツコツ積み上げた、少しずつやっていたことが大きな1つの作品となる | ・クイズが解けた ・歌を通して昔のことを思い出した |
| 具体例 | ・風船バレー ・ボウリング など |
・手芸 ・ちぎり絵 など |
・脳トレ ・合唱 など |
「できた!」「うれしい!」と感じる場面は、ご利用者によってそれぞれ違います。
レクリエーションを通して、そのご利用者にスポットライトが当たる場面を生み出すことが大切です。
認知症のある高齢者向け簡単レクリエーション12選【カテゴリ別】
認知症のある高齢者も楽しめる簡単なレクリエーションを、カテゴリ別で以下4つ紹介します。
・【体を動かす】座ったままでもOKの運動レク3選
・【脳トレ・ゲーム系】頭を使う簡単レク3選
・【手先・創作系】指を動かすレク3選
・【音楽・回想系】心に届くレク3選
レクリエーションの内容に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
【体を動かす】座ったままでもOKの運動レク3選

座ってでもできる運動レクは、主に以下3つです。
・椅子に座ってできるラジオ体操
・風船バレー
・リズム体操(音楽に合わせて手拍子・動作を楽しむ)
運動不足の解消や身体機能の維持・向上が期待できます。
座ってでもできる簡単で盛り上がるレクについて、さらに知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
椅子に座ってできるラジオ体操
椅子に座りながらできるラジオ体操で、まんべんなく身体を動かすことが可能です。
動画を流すだけではなく、ご利用者の状況に合わせてアレンジを加えたラジオ体操も効果が期待できます。
風船バレー
椅子に座ったまま風船を使ってできるバレーボールです。
ご利用者みんなで輪になりラリーを続けるタイプや、チームに分かれて対戦する形式も楽しめます。
リズム体操(音楽に合わせて手拍子・動作を楽しむ)
音楽に合わせて身体を動かす体操です。
ダンスのような楽しさもありつつ、ご利用者の好みにあった音楽を選択したり、ご利用者の状態に応じた体操プログラムに組み替えたりなど工夫しましょう。
【脳トレ・ゲーム系】頭を使う簡単レク3選

頭を使うレクリエーションは、主に以下の3つです。
・後出しじゃんけん
・しりとり・連想ゲーム
・簡単クイズ(ことわざ・ご当地ネタなど)
頭を使うだけではなく手や足も使った内容も取り入れると、より脳の活性化につながります。
言葉で盛り上がるレクリエーションについて、さらに知りたい方は以下の記事もぜひチェックしてください。
後出しじゃんけん
司会のスタッフが「勝ってください」「負けてください」などの指示を出した後、「じゃんけんぽん」の合図でグー・チョキ・パーのいずれかを出します。
参加者は指示に従って手を出すゲームです。
参加者のレベルによって速度を変えるなど、調整しながら進めましょう。
しりとり・連想ゲーム
複数の参加者でしりとりをしたり、司会スタッフが正解の言葉に関連するワードを提示したりするゲームです。
頭に思い浮かんだ言葉を口に出すことで脳を活性化させるだけではなく、発語による口腔機能の刺激にもなります。
簡単クイズ(ことわざ・ご当地ネタなど)
ことわざやご当地ネタのクイズを司会スタッフが出題します。
知識を問うだけではなく、ご利用者の出身地にスポットを当てたクイズを出題するとその方からいろいろなお話を引き出せるでしょう。
【手先・創作系】指を動かすレク3選
手先を動かすレクリエーションは、主に以下3つです。
・折り紙
・塗り絵
・ちぎり絵
手指の運動だけではなく、脳を活性化するとともに作品ができたときの達成感を生みます。
折り紙
鶴や花など簡単な作品から始めます。
また、季節によって折り紙のテーマを変えて、完成品を飾るとよりフロアの雰囲気が華やかになるでしょう。
塗り絵
塗り絵も季節を感じられるテーマとしてご利用者に人気です。
また、ネットでも多くの塗り絵フォーマットが見つかります。
ちぎり絵
ちぎり絵は、手や指がなかなか動かず細かい作業が苦手な方にとって効果的です。
さらに、「ちぎる人」「のりを付ける人」「貼る人」と役割分担もできるため、複数人でわいわい楽しめるでしょう。
【音楽・回想系】心に届くレク3選

心に届くレクは、主に以下3つがあります。
・カラオケ・歌唱活動
・回想法(昔の写真・道具を使った語り合い)
・音楽鑑賞
歌や写真を通じて懐かしい記憶を呼び起こす「回想法」のほか、歌唱や音楽鑑賞によるストレスの軽減が期待できます。
カラオケ・歌唱活動
懐かしの昭和歌謡や童謡などを歌います。
参加者みんなで楽しむのはもちろん、マイクを渡して歌ってもらうとより盛り上がるでしょう。
回想法(昔の写真・道具を使った語り合い)
昔の写真・遊び(お手玉やおはじきなど)を活用して、共通の話題に花を咲かせます。
回想法は、過去の体験を語り合うことで脳を活性化させ、気持ちを元気にする心理療法の一種です※1。
参加者が遊ぶだけではなく、地域の子ども達も参加して高齢者が教える立場になるという取り組みも効果的でしょう。
※1 総務省「地域回想法」
音楽鑑賞
昔流行った曲を聴きながら思い出を語り合うと、リラックスし楽しい時間を過ごせます。
また、歌詞の一部を穴埋めにするクイズ形式にしてもよいでしょう。
認知症のある高齢者にレクリエーションを楽しんでもらうためのコツと注意点
認知症を抱えた高齢者にレクリエーションを楽しんでもらうには、以下7つのコツを意識しましょう。
・わかりやすい言葉でゆっくり説明する
・難しすぎず簡単すぎない難易度設定を意識する
・利用者の状態に合わせてレクの形式を選ぶ
・正解を求めすぎず、過程を楽しめる雰囲気をつくる
・無理強いせず、利用者のペースに合わせる
・安全面に配慮し、無理のない内容にする
・レク中は利用者の表情や様子を観察し、異変に早く気づく
それぞれのポイントについて解説します。
わかりやすい言葉でゆっくり説明する
レクリエーションのルールを伝えるときには、わかりやすい言葉でゆっくり伝えましょう。
説明するスタッフは、大きな声でジェスチャーを交えて説明すると効果的です。
また、スタッフが一度実際にゲームをやってみながら説明すると伝わりやすくなります。
難しすぎず簡単すぎない難易度設定を意識する
ゲームや対戦形式のレクリエーションを行う際は、難易度調整を意識しましょう。
集団レクの場合、簡単にできてしまうご利用者もいれば、身体機能によりうまくできず落ち込む利用者もいらっしゃいます。
一定基準の難易度を設けつつ、ご利用者の状況にあわせてルールを変えたり、補助スタッフがフォローしたりできる体制を整えておくことも大切です。
利用者の状態に合わせてレクの形式を選ぶ
参加するご利用者の状態に合わせて、レクリエーションの形式を選ぶようにしましょう。
まずは、参加できるご利用者を確認するとともに、その方々の得意不得意を大まかに把握します。
「身体を動かすゲーム形式のレクリエーションを準備したが、今日の参加者は歌を歌うほうがいいかも」と、スタッフで連携して組み替えることも必要です。
正解を求めすぎず、過程を楽しめる雰囲気をつくる
認知症をもつご利用者の中には、うまくルールを理解できず違う形で楽しまれる方もいます。
その時、スタッフが「違うでしょ!」「このルールでやらないとダメ!」と注意してしまっては、せっかく楽しんで参加している方が委縮してしまいます。
レクリエーションを仕切るスタッフは、あまり正解を求めすぎずその場の雰囲気を楽しめるようにしましょう。
また、たまにご利用者同士で注意してしまう場面もあります。
その時は、それぞれのご利用者にフォローできるようスタッフ間で連携することが大切です。
無理強いせず、利用者のペースに合わせる
ご利用者の中にはルールを把握できない方や、身体機能を理由にうまく動けない方もいます。
その方へは、無理に参加・活動を強いるのではなく、あくまでご利用者のペースを優先して行いましょう。
「今は気分的に参加したくない」という方には、無理せず見学や応援に回ってもらうなどのアプローチが必要です。
安全面に配慮し、無理のない内容にする
レクリエーションを行う際、安全面に配慮した内容・活動が求められます。
せっかく楽しい雰囲気だったのに、ご利用者が転倒してしまい急遽中止になると、レクリエーション自体に不安を感じてしまうでしょう。
たとえば、車いすのご利用者に対しては以下のようなアプローチが重要です。
・車いすのロックを確認する
・傾きが見られる場合は、クッションやタオルを入れておく
・動きがある場合は、隣の人にぶつからないような距離にいてもらう
・補助スタッフが近くにいるようにする
レクリエーションを安全に楽しくできるよう準備を怠らないようにしましょう。
レク中は利用者の表情や様子を観察し、異変に早く気づく
レクリエーション中は、スタッフ複数人でご利用者の表情や様子を観察しておき、いち早く異変に気付けるようにします。
途中でトイレに行きたくなったり、気分が悪くなったりしたご利用者に対して、スタッフがすぐ駆けつけ声かけすることが必要です。
その時、レクリエーションを仕切るスタッフが対応してしまうと、レク自体が止まってしまうため、補助スタッフが連携して対応にあたります。
レクリエーション中に起きやすいトラブルと対処法

レクリエーションを実施している中で、以下4つのトラブルが起こりがちです。
・利用者が参加を拒否したとき
・興奮して大声を出したり怒ったりしたとき
・レクの道具を口に入れてしまうとき(異食行動)
・被害妄想が出たとき
それぞれのトラブル内容やその対処法について解説します。
利用者が参加を拒否したとき
ご利用者の中には、以下の理由により参加を拒否する方もいます。
・単純につまらない
・話を聞いてくれない
・子どもだましだ
・他の人から文句を言われた など
レクリエーションに対して、何かしらのマイナスな思い・感情をもつご利用者を無理に参加させることはできません。
まずは、そのご利用者が「なぜレクを拒否するのか?」「どのタイミングでイヤになってしまったのか?」を観察することから始めます。
また、レクに参加しやすくなるように、以下のような声かけをしてみましょう。
・〇〇さんのためにレク考えましたよ!
・前に趣味だったゴルフに似たレクリエーションをやりませんか?
・△△さんが「ぜひ〇〇さんと将棋したいな」って言ってましたよ!
・あっち盛り上がっているみたいなので、一緒に行ってみませんか?
参加を拒否してしまうご利用者に対しても、「参加できた!」という成功体験を感じてもらうことが大切です。
そのためにも、常日頃からコミュニケーションや関わりを通して、その人を知る(=アセスメントする)ようにしましょう。
興奮して大声を出したり怒ったりしたとき
レクリエーション中に、熱中してしまったり不安に感じたりすることから大声を出してしまう方もいます。
とくに、認知症を抱えた方は感情のコントロールが難しく、興奮して他のご利用者を怖がらせてしまうときもあるでしょう。
その時は、無理に叱ったり注意したりせず、場所や対応する人を変えて落ち着くまでゆっくり話を聞くことが大切です※3。
無理にレクリエーションの場へ戻さず個別で対応したり、落ち着いてから再度参加を促したりなど、スタッフ間で話しながらケアするようにしましょう。
※3 厚生労働省「BPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第2版)」
レクの道具を口に入れてしまうとき(異食行動)
認知症を抱えた方の中には、道具を食べ物と認識してしまい口に入れる「異食行動」が見られるケースもあります。
まずは、以下のような異食行動を防止する取り組み・準備が必要です。
・口に入る大きさの道具は使用しない
・鋭利なもの(画鋲やハサミなど)はその場に置きっぱなしにしない
・代わりの道具を用意しておく
・レクリエーションが終わった後、物品の個数を確認する
もしその場で異食行動が見られたら、まず誤嚥や窒息の危険がないかを確認します。
口の中に異物が残っている場合は、慌てず落ち着いた声かけで口から出すように促しましょう。
すでに飲み込んでしまった場合や、呼吸に異変がある場合は、速やかに看護師などの医療職へ連絡し、指示を仰いでください。
被害妄想が出たとき
レクリエーションの最中に、「道具を盗まれた!」「〇〇さんに悪口を言われた!」などの訴えがあるケースもあります。
こうした被害妄想が出た場合は、決して否定せずに話を聞くようにしましょう。
雰囲気が変わってしまったり他のご利用者とのトラブルにつながったりするため、まずは場所を変えて個別に対応することも必要です。
まとめ
認知症のある高齢者に対して、レクリエーションは単なる余暇活動ではなく、脳の活性化や身体機能・生活の質の向上につながる大切な取り組みです。
2024年1月には「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、認知症のある方が尊厳を保ちながら暮せる社会づくりがこれまで以上に求められています※。日々のレクリエーションも、その大切な一歩です。
※ 厚生労働省「認知症施策」
レクリエーションを選ぶ時には、その方の能力や状況に応じて取捨選択して楽しめる活動となるよう工夫しましょう。
その際、安全面に配慮しながら安心できる環境整備が大切です。認知症にかかわるトラブルやその解決策をスタッフで共有する取り組みが求められます。
ご利用者が「楽しい!」「できた!」と感じるのはもちろん、サポートしているスタッフも「笑顔が見られた!」「素敵なエピソードが増えた!」と、お互いによりよい雰囲気を構築していきましょう。
Shift Lifeでは介護現場で役立つ記事を多数掲載しています。
他のレクリエーションやケア方法などさまざまな情報を知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
| この記事の執筆者 | しょーそん 保有資格:介護福祉士 認知症実践者研修 修了 認知症管理者研修 修了 認知症実践リーダー研修 修了 グループホームに11年勤務し、リーダーや管理者を経験。 現場業務をしながら職員教育・請求業務、現場の記録システム管理などを行う。 現在は介護事務の仕事をしながら介護・福祉系ライターとしても活動中。 |
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