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高齢者向けジェスチャーゲームお題一覧50選!簡単・面白い・盛り上がるネタ集

高齢者向けジェスチャーゲームお題一覧

ジェスチャーゲームは、道具なしですぐに始められるレクリエーションの定番です。身振り手振りだけでお題を伝え合うシンプルなルールなので、デイサービスやショートステイ、グループホームなど幅広い介護サービスの現場で取り入れやすいのが魅力でしょう。
 
ただ、いざ実施しようとすると「高齢者向けにはどんなお題がいいのだろう」「座ったままでもできるお題はあるかな」と悩む方も多いのではないでしょうか。
 
この記事では、高齢者が楽しめるジェスチャーゲームのお題を難易度別に50個厳選して紹介します。お題ごとに「ジェスチャーのコツ」も添えているので、初めてレクを担当する方でもすぐに使えます。
 
やり方や盛り上げるコツ、注意点、アレンジ例もあわせて解説しますので、ぜひ明日のレクから取り入れてみてください。

目次

高齢者向けジェスチャーゲームとは?ルールと基本の進め方

ジェスチャーゲームをする介護職員と考えている高齢者

ジェスチャーゲームとは、出題者が言葉を使わず身振り手振りだけでお題を表現し、回答者がそれを当てるゲームです。特別な道具が不要で、少人数でも大人数でも楽しめるため、介護施設のレクリエーションとして幅広く活用されています。

ここでは、基本的なルール、介護施設での具体的な進め方、そして高齢者にもたらす効果を確認していきましょう。

ジェスチャーゲームの基本ルール

ジェスチャーゲームのルールは、3つのステップで構成されています。

1.出題者がお題を確認する(カードや紙に書かれたお題を見る)
 
2.出題者が言葉を使わず、体の動きだけでお題を表現する
 
3.回答者はジェスチャーを見て、お題が何かを当てる

覚えておきたい基本的なルールは次のとおりです。

・声を出さない(出題者は無言で表現する)
 
・指で文字を書かない
 
・制限時間は1問あたり1〜2分程度が目安

もちろん、介護施設のレクリエーションでは厳密にルールを守ることよりも、全員が楽しめることを優先して問題ありません。ご利用者の状態にあわせてルールを柔軟に変えながら進めましょう。

介護施設での進め方とチーム分けの例

介護施設でジェスチャーゲームを実施する流れの一例を紹介します。

1.ご利用者を2〜3チームに分ける
 
2.職員がお題カードを用意しておく(大きめの紙に書くと見やすい)
 
3.まず職員がお手本のジェスチャーを見せて、ゲームの流れを全員で確認する
 
4.各チームから順番にジェスチャー担当を決め、制限時間内に何問正解できるかを競う
 
5.ホワイトボードにスコアを記録し、全チーム終了後に結果を発表する

ジェスチャー役は職員が担当しても構いません。ご利用者が出題者をするのが難しい場合は、職員がジェスチャーを行い、ご利用者には回答者として参加していただく形がスムーズです。

慣れてきたら、ご利用者に出題者をお願いすると活躍の場が広がり、盛り上がりやすくなります。

高齢者のジェスチャーゲームで期待できる効果

ジェスチャーゲームには、楽しみながら心身にはたらきかける効果が期待できます。主な効果は次の4つです。

脳への刺激:お題を動作に変換して考えたり、動きを見て答えを推測したりする過程が、脳を活性化させるきっかけになる
 
身体機能の維持:腕や上半身を動かすため、適度な運動になる
 
コミュニケーション促進:言葉を使わないからこそ、相手の動きをよく観察し、想像力をはたらかせるやり取りが生まれる
 
笑顔やストレスの軽減:大げさなジェスチャーやうまく伝わらない様子が自然と笑いを誘い、場の空気が和らぐ

準備の手間がかからず、これだけの効果が見込めるのは、ジェスチャーゲームの大きな強みといえるでしょう。

【簡単】高齢者向けジェスチャーゲームのお題一覧

ここからは、ジェスチャーゲームのお題を難易度別に紹介していきます。まずは、誰でもイメージしやすく身振りで表現しやすい「簡単」なお題20選です。

初めてジェスチャーゲームに挑戦する方や、認知症のあるご利用者が参加する場合にも取り入れやすい難易度になっています。お題ごとにジェスチャーのコツを添えていますので、進行の参考にしてください。

動物のお題

鳥のジェスチャーをする介護職員と回答を考えている高齢者

動物は動き方や体の特徴がはっきりしているため、ジェスチャーゲームの導入にぴったりのジャンルです。まず最初のお題として取り入れると、ご利用者もゲームの流れをつかみやすくなります。

No. お題 ジェスチャーのコツ
1 顔の横でヒゲを描くように手を動かし、丸くなる仕草をすると伝わりやすい
2 両手を前に出して「お手」のポーズをしたり、しっぽを振る動きを腰で表現する
3 ゴリラ 胸をドンドンと叩く動作が分かりやすい。体を大きく見せるのがコツ
4 ウサギ 頭の上で両手を立ててピョンピョン跳ねる仕草をする。座ったままなら手の耳だけでも十分伝わる
5 両腕を広げてパタパタとはばたく動きをする。座ったままでも腕の上下で表現できる

 

スポーツのお題

テレビでよく目にするスポーツは、高齢者にとっても馴染みが深いジャンルです。特徴的な動作がはっきりしているお題を選ぶと、座ったままでも上半身の動きだけで伝わります。

No. お題 ジェスチャーのコツ
6 野球 バットを振るスイングの動作が一番伝わりやすい。ボールを投げる動きでもOK
7 相撲 腕を大きく広げて力士のように構えるポーズや、両手で自分のまわしを掴む仕草をする。座ったままでも十分伝わる
8 水泳 クロールや平泳ぎの腕の動きを再現する。座ったままでも手の動きだけで十分伝わる
9 ゴルフ クラブを振るスイングの動作をゆっくり大きく見せる。打った後に遠くを見る仕草を加えると効果的
10 テニス ラケットを握って振る動きを大きく表現する。サーブの動作も分かりやすい

 

日常動作のお題

毎日の暮らしの中で誰もが経験している動作は、ご利用者の生活と直結するため答えが出やすいジャンルです。「あ、それ知ってる!」という反応が生まれやすく、自然と声が上がって盛り上がります。

No. お題 ジェスチャーのコツ
11 歯磨き 歯ブラシを持つ手の動きを再現する。口をゆすぐ仕草を加えるとさらに伝わりやすい
12 料理(包丁で切る) 片手で食材を押さえ、もう片方の手でトントンと切る動きをする
13 洗濯物を干す 洗濯物を広げてパンパンとたたき、上に向かって干す動きを順番に表現する
14 掃除機をかける 両手で掃除機のハンドルを握り、前後にゆっくり動かす動作を大きく見せる
15 電話をかける 手を耳にあてる動作だけでもすぐ伝わる。ダイヤルを回す仕草を加えると昭和世代には特に響く

 

食べ物・料理のお題

食べる動作や調理する動作で表現できるお題は、ご利用者の反応がよいジャンルの一つです。「おいしそう」「食べたくなってきた」といった会話が自然と広がるのもこのジャンルの魅力でしょう。

No. お題 ジェスチャーのコツ
16 ラーメン 箸で麺をすする動きが一番分かりやすい。丼を両手で持つ仕草から始めるとヒントになる
17 おにぎり 両手で三角形に握る動きを繰り返す。食べる仕草も加えると伝わりやすい
18 たこ焼きを焼く 丸い穴に生地を流し込み、串でクルクルと回す動きを再現する。座ったままでも手元の動きだけで十分伝わる
19 そば打ち 生地をこねる動き、麺棒で伸ばす動き、包丁で切る動きを順番に見せると正解が出やすい
20 お茶を飲む 湯呑みを持ってフーフーと冷ます仕草をしてからすする。急須で注ぐ動きを先に入れてもよい

 

【ふつう】少し頭を使うジェスチャーゲームのお題一覧

ここからは、少し考える要素が加わる「ふつう」の難易度のお題18選を紹介します。簡単なお題に慣れてきた段階で取り入れると、適度な手応えがあってゲームが一段と盛り上がります。

「どう表現しようか」と出題者側も工夫が必要になるため、脳トレとしての効果もより高まるでしょう。

職業のお題

職業のお題は、その仕事ならではの道具を使う仕草を再現するのがコツです。「あの道具を持っているのは誰だろう?」と考える過程が、回答者にとっても楽しい頭の体操になります。

No. お題 ジェスチャーのコツ
21 お医者さん 聴診器を胸にあてる仕草が定番。注射を打つ動きを加えてもよい
22 美容師 ハサミでチョキチョキ切る動きと、もう片方の手で髪を持ち上げる仕草を組み合わせる
23 警察官 交通整理で腕を左右に振る動きや、笛を吹く仕草が分かりやすい
24 大工 トンカチで釘を打つ動きを繰り返す。のこぎりで木を切る仕草でもOK
25 料理人 フライパンを振る動きや、中華鍋をあおる仕草を大きく見せると伝わりやすい

 

楽器・音楽のお題

楽器は演奏する姿にそれぞれ特徴があるため、手の動きだけで表現しやすいジャンルです。椅子に座ったまま上半身だけで十分伝えられるので、身体への負担も少なく取り入れやすいでしょう。

No. お題 ジェスチャーのコツ
26 ピアノ 両手の指を鍵盤の上で動かす仕草をする。視線を手元に落とすとより雰囲気が出る
27 ギター 左手でネックを押さえ、右手でストロークする動きを見せる。体を少し揺らすと臨場感が増す
28 太鼓 両手でバチを持ち、力強く叩く動きを繰り返す。和太鼓のように腕を大きく振り上げると伝わりやすい
29 バイオリン 左肩にバイオリンを挟む仕草をし、右手で弓を引く動きをする。ギターとの違いを意識するのがコツ

 

乗り物のお題

乗り物のお題は、「乗っている自分」を演じるのか「乗り物そのもの」を表現するのかで伝わりやすさが変わります。基本的には「乗っている自分の姿」を見せるほうが、回答者にはイメージしやすいでしょう。

No. お題 ジェスチャーのコツ
30 電車 座ったまま体を左右にゆっくり揺らして電車に乗っている様子を表現する。上半身だけで十分伝わる。吊革をつかむ仕草(片手を上に伸ばす動き)を加えてもよいが、無理に立ち上がる必要はない
31 自転車 両手でハンドルを握り、足でペダルをこぐ動きをする。座ったままでも足を交互に動かせばOK
32 飛行機 両腕を左右に広げて翼のように見せる。体を少し傾けて旋回する仕草を加えると分かりやすい
33 波に揺られるように体をゆっくり左右に傾ける。櫓(ろ)をこぐ動きを加えてもよい

 

昔の遊び・昭和の暮らしのお題

高齢者の世代に馴染みのある昔の遊びや暮らしの動作をお題にすると、思い出話のきっかけにもなります。若いスタッフにはピンとこないお題でも、ご利用者のほうが上手にジェスチャーできることが多いジャンルです。

ご利用者に出題者をお願いすると活躍の場が生まれ、自信にもつながるでしょう。

No. お題 ジェスチャーのコツ
34 けん玉 片手でけん玉を持ち、膝を使って玉を上に弾く動きを再現する。座ったままなら手首の動きだけでもOK
35 お手玉 両手で交互にお手玉を投げ上げてキャッチする動きをリズムよく見せる
36 めんこ 手に持っためんこを地面に叩きつけるように腕を振り下ろす動きを見せる。座ったまま勢いよく手を振る仕草だけで伝わりやすい
37 そろばん 片手でそろばんを持ち、もう片方の手で珠をパチパチと弾く動きを繰り返す
38 紙芝居 両手で紙芝居の枠を持つ仕草をしながら、紙をスーッと横に引き抜く動きを見せる。語りかけるように口を動かすとヒントになる

 

【やや難しい】上級者も楽しめるジェスチャーゲームのお題一覧

最後に、やや難易度の高いお題12選を紹介します。ジェスチャーゲームに慣れてきた方や、簡単なお題では物足りなくなってきた方へのチャレンジ枠です。

難しいお題ほど正解が出たときの喜びが大きく、会場の一体感もぐっと高まります。ただし、答えがなかなか出ない場合はヒントを出すなど、進行役が柔軟に対応することが大切です。

季節の行事・イベントのお題

季節の行事は、複数の動作を組み合わせて表現する必要があるため難易度が上がります。一方で、高齢者にとっては馴染みの深い行事ばかりなので、ヒントが1つ出ればすぐにピンとくることも多いでしょう。

レクを実施する時期に合わせたお題を選ぶと、季節感のあるレクリエーションになります。

No. お題 ジェスチャーのコツ
39 お花見 上を見上げて桜を眺める仕草をした後、地面に座って飲食する動きを見せる
40 盆踊り 手を前に出して踊るおなじみの振り付けを再現する。やぐらの太鼓を叩く仕草でもヒントになる
41 豆まき 片手で豆を握り「投げる動き」をした後、鬼の角を頭の上で表現すると正解が出やすい
42 七夕 短冊に願いを書く仕草をした後、それを上に飾る動きを見せる。星を指さす動きも効果的

 

ことわざ・言い回しのお題

ことわざや慣用句の中には、体の一部を使った表現が数多くあります。ここでは、動作に落とし込みやすいものだけを厳選しました。

ヒントとして「体のどこかに関係がある言葉ですよ」と伝えると、回答者が考えやすくなります。

No. お題 ジェスチャーのコツ
43 猫をかぶる まず猫の仕草をした後、それを頭にかぶせるようなポーズを取る。おとなしそうな表情を加えるとヒントになる
44 首を長くして待つ 首をぐーっと前に伸ばし、遠くを見つめながらソワソワする仕草をする
45 目が飛び出る 両目を大きく見開いて驚いた表情を作り、目のあたりを手で強調する
46 腕をふるう 腕まくりをして力こぶを見せた後、張り切って作業する仕草をする

 

2つの動作を組み合わせたお題

簡単なお題同士を掛け合わせることで、一気に難易度が上がるのが組み合わせお題の面白さです。出題者は「まず1つ目の要素を表現してから、2つ目を追加する」と段階的に見せるのがコツです。

このルールを応用すれば、ここで紹介した50選以外にもお題を無限に増やせるため、ネタ切れの心配がなくなります。

No. お題 ジェスチャーのコツ
47 ラーメンを食べるお相撲さん まず腕を大きく広げて力士のポーズを見せてから、丼を持って麺をすする動きに切り替える
48 ピアノを弾く猫 猫の耳を手で作った後、鍵盤を弾く仕草を見せる。猫らしく首をかしげると盛り上がる
49 自転車に乗りながら歌う人 ペダルをこぐ動きをしながら、口を大きく開けて歌っている仕草を同時に行う
50 サッカーをするお医者さん 聴診器をあてる仕草を見せた後、ボールを蹴る動きに切り替える。白衣を着るポーズから入ってもよい

 

ジェスチャーゲームを盛り上げる5つのコツ

お題を用意しただけでは、ジェスチャーゲームは十分に盛り上がりません。ご利用者全員が楽しめるかどうかは、進行役の工夫で大きく変わります。

ここでは、介護施設のレクリエーションでジェスチャーゲームをより楽しい時間にするための5つのコツを紹介します。

大きな動作で表現することを伝える

ジェスチャーは体を大きく動かすほど、離れた席のご利用者にも伝わりやすくなります。ゲームを始める前に「できるだけ大きく動いてくださいね」と一声かけておくだけで、見やすさがぐっと変わるでしょう。

恥ずかしがって動きが小さくなる方もいるので、まず職員がオーバーなくらい大げさに演じてお手本を見せるのが効果的です。「上手にやること」よりも「楽しく動くこと」が大切だと最初に伝えておくと、ご利用者も気負わずに参加しやすくなります。

ヒントの出し方を工夫する

なかなか正解が出ないまま時間が過ぎると、場の空気が重くなってしまうことがあります。そうならないよう、ヒントを出すタイミングと方法をあらかじめ決めておくとスムーズです。

ヒントはジェスチャー役ではなく、進行役の職員が出すようにするとルールが崩れません。段階的にヒントを出していく方法がおすすめです。

例:お題が「猫」の場合
 
1回目のヒント →「動物ですよ」
 
2回目のヒント →「家で飼っている人も多いですよ」
 
3回目のヒント →「『に』から始まる鳴き声ですよ」

ヒントを出すごとに得点を下げるルールにすると、回答者側の「なんとか早く当てたい」という気持ちが高まり、ゲーム性がさらに増します。

ホワイトボードがある場合は、ジャンル名やヒントを書いて見せると、耳が遠い方にも伝わりやすくなります。

チーム対抗戦で競争心を引き出す

個人戦よりもチーム対抗にしたほうが、応援の声が自然と上がって盛り上がりやすくなります。2〜3チームに分けて正解数を競う形式がシンプルで分かりやすいでしょう。

ホワイトボードにチーム名と得点を書いておくと、視覚的にも状況がつかみやすくなり、応援にも熱が入ります。ただし、勝ち負けにこだわりすぎると楽しさが薄れてしまうこともあるので、「参加しているだけで拍手」という空気を大切にしましょう。

成功体験を全員で共有する声かけをする

正解が出たときは「すごい!」「お見事!」と、全員に聞こえるように称えましょう。ジェスチャー役には「上手に伝わりましたね」、回答者には「よく分かりましたね」と、それぞれの役割をしっかり褒めることがポイントです。

不正解だった場合も「惜しい!」「いい線いってますよ」とポジティブな声かけを心がけてください。こうした小さな成功体験の積み重ねが「またやりたい」というモチベーションにつながります。

座ったままでもできるお題を中心に選ぶ

介護施設では車いすの方や立位が不安定な方も多くいらっしゃいます。お題を選ぶ際には「上半身の動きだけで表現できるかどうか」を基準にすると、安全に実施しやすくなります。

この記事で紹介した50選は、いずれも座ったまま表現できるものを中心に選んでいます。立ち上がって表現したいご利用者がいる場合は、職員が近くでサポートできる体制を整えたうえで行いましょう。

マンネリを防ぐジェスチャーゲームのアレンジ例

同じ形式のジェスチャーゲームを繰り返していると、ご利用者が飽きてしまうこともあります。ルールを少し変えるだけで新鮮味が出て、何度でも楽しめるレクリエーションに変わります。

ここでは、通常のジェスチャーゲームに変化をつけられる3つのアレンジ例を紹介します。

ジェスチャー伝言ゲーム

先頭の人がお題を見てジェスチャーで次の人に伝え、それを順番にリレーしていく形式です。最後の人が答えを発表し、元のお題と一致しているかを確かめます。

途中で少しずつ動きが変わっていく「伝わらなさ」がかえって笑いを生むのがこのアレンジの醍醐味です。1チーム4〜6人程度にするとテンポよく進行できます。

進め方の一例は次のとおりです。

1.チームごとに1列に並ぶ(椅子に座ったままでOK)
 
2.先頭の人だけにお題カードを見せる
 
3.先頭の人がすぐ後ろの人にジェスチャーで伝える(他の人は目を閉じて待つ)
 
4.順番にリレーしていき、最後の人が答えを発表する
 
5.元のお題と比べて、どこで変わったかを全員で楽しむ

認知症のあるご利用者が参加する場合は、職員が隣で見守りながらサポートすると安心です。

みんなでジェスチャー(役割を入れ替える)

通常とは役割を入れ替えて、回答者全員がジェスチャーをし、出題者が「正解です!」「違います」と判定する形式です。全員が同時に体を動かすため運動量が増え、身体機能の維持にも効果的といえるでしょう。

進め方の一例は次のとおりです。

1.ホワイトボードにお題を大きく書いて、出題者以外の全員に見せる
 
2.出題者だけが後ろを向き、お題を見ないようにする
 
3.「スタート」の合図で回答者全員がお題のジェスチャーをする
 
4.出題者は全員の動きを見ながら答えを推測する

全員が一斉に動くため「参加している」という実感が得やすく、消極的な方も自然と巻き込めるのがこのアレンジの良いところです。

2人1組で協力ジェスチャー

2人でペアを組み、1つのお題を協力して表現する形式です。たとえば「餅つき」であれば、1人が杵でつく役、もう1人が合いの手で餅を返す役と役割分担をします。

ペアでのやり取りが必要になるため、コミュニケーション促進の効果がとりわけ高いアレンジです。ご利用者同士の組み合わせだけでなく、ご利用者と職員でペアを組むと安心感が生まれ、初めての方も参加しやすくなるでしょう。

ジェスチャーゲーム以外にも、道具なしで実施できるレクリエーションはたくさんあります。ジェスチャーゲームと日替わりでローテーションすれば、ご利用者も飽きずに楽しめるでしょう。

高齢者のジェスチャーゲームで注意すべきポイント

デイサービスのレク参加者

ジェスチャーゲームは手軽に楽しめるレクリエーションですが、高齢者を対象にする場合には安全面や個々の状態への配慮が欠かせません。ここでは、介護施設でジェスチャーゲームを実施する際に気をつけたい3つのポイントを解説します。

事前に対策を整えておけば、安心してレクを進められるでしょう。

転倒や身体への負担に配慮する

ジェスチャーに夢中になると、つい体を大きく動かしすぎてバランスを崩すことがあります。基本的には椅子に座った状態で実施し、周囲にぶつかりそうな物がないかを事前に確認しておきましょう。

立ち上がって表現したいご利用者がいる場合は、職員が横に付き添い、いつでも支えられるようにしておくと安心です。片麻痺のある方には、動かせる側の手で表現しやすいお題を選ぶなど、一人ひとりの状態にあわせた配慮も大切になります。

また、長時間の実施は疲労につながるため、15〜30分を目安にして、ご利用者の様子を見ながら終了のタイミングを判断してください。

認知症の方でも楽しめるように配慮する

認知症のあるご利用者の場合、ルールの理解が難しかったり、途中で何をしているのか分からなくなったりすることがあります。そのようなときは、職員が隣に座って「一緒にやりましょうね」と声をかけながらサポートするとよいでしょう。

お題は「簡単」レベルを中心に選び、正解・不正解よりも「その場に参加できていること」を大切にしてください。答えが出なくても「惜しいですよ」「もう少しですね」と温かく声をかけることで、安心感を保てます。

チーム対抗戦の場合は、周囲のご利用者や職員と一緒に答える形にすると、一人で考えるプレッシャーが減り、孤立感を防ぎやすくなります。

見えやすさ・聞こえやすさを工夫する

ジェスチャー役が遠い位置にいると、手先の細かい動きが見えにくいことがあります。全員から見やすい場所(部屋の中央など)でジェスチャーをするよう、事前に立ち位置を決めておきましょう。

耳の遠い方がいる場合は、進行役の声だけでなくホワイトボードも活用すると伝わりやすくなります。たとえば「今のジャンルは動物です」「ヒント:4本足です」のように書いて見せれば、聞き取れなかった方もゲームについていけます。

進行役の声が小さいとルール説明自体が伝わらないことがあるため、必要に応じてマイクを使うことも検討してみてください。

高齢者のジェスチャーゲームに関するよくある質問

Q. 車いすの方でも参加できますか?

座ったまま上半身の動きだけで表現できるお題を選べば、問題なく参加できます。この記事で紹介した50選も、椅子や車いすに座った状態で取り組めるものを中心に選んでいます。

ジェスチャー役が難しい場合は、回答者として参加するだけでも十分に楽しめるでしょう。

Q. 何人くらいから実施できますか?

出題者1人と回答者2人の合計3人から実施可能です。もっとも盛り上がりやすいのは5〜15人程度で、この人数であればチーム対抗戦にもしやすくなります。

20人以上の大人数の場合は3チーム以上に分けると、待ち時間が短くなりテンポよく進行できます。

Q. お題はどのくらい用意すればよいですか?

1回のレクにつき10〜15題が目安です。時間内にすべて消化できなくても問題ありません。

余ったお題は次回に回せるため、多めに準備しておくと安心です。

Q. 1回のレクで何分くらいが目安ですか?

15〜30分程度が適切です。ご利用者の集中力や体力に応じて調整しましょう。

盛り上がっている場合は少し延長しても構いませんが、疲れの様子が見えたら無理せず切り上げてください。「楽しかった」という気持ちで終われるタイミングを見極めることが、次回の参加意欲につながります。

まとめ

ジェスチャーゲームは道具が不要で、椅子に座ったままでも楽しめる高齢者向けレクリエーションの定番です。デイサービスやショートステイ、グループホームなど幅広い介護サービスの現場で活用できます。

この記事では、簡単・ふつう・やや難しいの3段階に分けて50のお題を紹介しました。まずは簡単なお題から始めて、慣れてきたら徐々に難易度を上げていくのがおすすめです。

お題を選ぶ際は「座ったまま表現できるか」「ご利用者に馴染みのある内容か」を基準にすると、安全に楽しく進められるでしょう。盛り上げるコツやアレンジ例も取り入れながら、マンネリを防いで継続的にレクに活用してみてください。

この記事の執筆者
シフトライフ編集部
Shift Life編集部

介護現場での実務経験を持つライターと、介護報酬・制度に精通した編集スタッフが連携し、現場で役立つ情報をお届けしています。
制度・加算に関する情報は、厚生労働省・自治体などの公的機関が発行する一次情報を優先的に参照し、掲載前にファクトチェックを実施しています。

 
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