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高齢者ボールレク15選!盛り上がる座位ゲームと選び方ガイド

盛り上がるレクリエーション 高齢者 ボール

高齢者向けボールレクリエーションとは、ボールを使って投げる・受け取る・転がすといった動作を楽しみながら行う、介護施設向けのレクリエーション活動です。
 
「いつも同じゲームで、ご利用者に飽きられてきた」「盛り上がるレクのアイデアがなかなか思いつかない」と悩む介護職員の方も多いのではないでしょうか。
 
この記事では、デイサービスや特別養護老人ホームですぐ実践できるボールレク15選を紹介します。集団で盛り上がる定番ゲームから、椅子に座ったままでも楽しめる座位対応ゲームまで、盛り上がり度・難易度・準備のしやすさをセットで解説します。ご利用者の状態や当日の人数に合わせて、試してみてください。

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ボールを使ったレクが「盛り上がる」3つの理由

盛り上がるレクリエーション 高齢者 ボール

ボールレクリエーションが介護現場で長く親しまれているのには、楽しさだけでない理由があります。身体への効果・脳への刺激・コミュニケーションの促進という3つの観点から、その背景を解説します。
 
主な効果は以下の3点です。

・身体機能(筋力・バランス・反射神経)の維持・向上が期待できる
 
・認知症の発症を遅らせる取り組みとして注目される「運動+認知課題」の要素を取り入れやすい
 
・ご利用者同士の会話・笑顔が生まれやすい

それぞれ解説します。

身体機能の維持・向上に働く

ボールを投げる・受け取る・転がすといった動作は、上肢の筋力・体幹のバランス・動体視力・反射神経を複合的に使う運動です。こうした複数の身体機能に同時に働きかける「多要素な運動」は、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」において、高齢者への推奨アプローチとして位置づけられています(※1)。
 
特別なトレーニング機器がなくても、ボールを使うことで「投げる・受け取る・姿勢を保つ・足を動かす」といった複数の動作を取り入れやすい点が、ボールレクの魅力のひとつといえます。

認知機能への刺激につながる

ボールを渡しながらしりとりをする、色ごとに分類しながらボールを釣るといった、「運動と認知課題を同時に行う」形式は、国立長寿医療研究センターが推奨する認知症予防プログラム「コグニサイズ」の考え方を取り入れたものです(※2)。
 
頭と体を同時に使う活動は脳への刺激として注目されており、ボールレクのなかにこの要素を取り入れることは難しくありません。「楽しみながら認知機能への刺激も取り入れる」場面を、日常のレクリエーションのなかに自然に作ることができます。

コミュニケーションが自然に生まれる

ボールを渡す・受け取るという共同作業のなかで、ご利用者同士が自然に声をかけ合い、その場に一体感が生まれていきます。
 
チーム対抗ゲームであれば仲間への応援が自然に生まれ、普段は交流が少ないご利用者同士の会話のきっかけになることも少なくありません。こうした場の積み重ねが、デイサービスでの日常的な関係づくりにもつながっていきます。
 
※1 厚生労働省 健康づくりサポートネット(旧e-ヘルスネット)「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 推奨シート:高齢者版
 
※2 国立長寿医療研究センター「認知症予防運動プログラム「コグニサイズ」

ゲームを選ぶ前に確認したいこと

ボールレクをスムーズに進めるには、「その場で何となくゲームを決める」より、参加人数・実施時間・ご利用者の体の状態に合ったゲームを事前に選んでおく方が、準備の手間を抑えながら盛り上がりやすい場を作ることができます。
 
以下の3つの軸でゲームを選んでみてください。

参加人数: 少人数(3〜5人)と全員参加(10人以上)ではゲームの選択肢が変わります
 
実施時間: 5〜10分で完結するものと、15〜20分かかるものがあります
 
座位・立位の目安: 「立位で参加できるか」「椅子に座ったままがよいか」によって適切なゲームが異なります

ゲーム選び方一覧表

この記事で紹介する15のゲームを、参加人数・実施時間・座位・立位の目安・盛り上がり度・準備の手軽さの5軸でまとめました。

ゲーム名 参加人数 実施時間 座位・立位の目安 盛り上がり度 準備の手軽さ
ペットボトルボウリング 3〜8人 10〜15分 座位〜立位 ★★★★☆ ★★★☆☆
後ろ向き玉入れ 5〜10人 5〜10分 座位〜立位 ★★★★★ ★★★★☆
ボール的当てゲーム 4〜10人 10〜15分 座位〜立位 ★★★☆☆ ★★★☆☆
ボール送りゲーム 5〜15人 5〜10分 座位 ★★★★★ ★★★★★
タオルボール渡し 4〜10人 5〜10分 座位 ★★★☆☆ ★★★★★
しりとりボール送り 5〜10人 10〜15分 座位 ★★★★☆ ★★★★★
ボール蹴りゲーム 4〜8人 5〜10分 座位 ★★★☆☆ ★★★★★
ボールビンゴゲーム 5〜15人 15〜20分 座位 ★★★★☆ ★★☆☆☆
ボール投げ陣取り 6〜12人 10〜15分 座位〜立位 ★★★★☆ ★★★☆☆
バスケットシュート競争 4〜10人 10〜15分 座位〜立位 ★★★★★ ★★★☆☆
バタ足ボール 3〜8人 5〜10分 座位 ★★★★☆ ★★★★★
ペーパーボール投げ 3〜10人 5〜10分 座位 ★★★☆☆ ★★★★★
ボール落としバランス 2〜6人 5〜10分 座位 ★★☆☆☆ ★★★★★
カラーボール釣り 3〜8人 10〜15分 座位 ★★★☆☆ ★★★☆☆
パス体操 2〜6人 5〜10分 座位 ★★★☆☆ ★★★★★

 

使用するボールの選び方

ゲームの内容に合わせて、ボールの素材と大きさを選ぶことも安全なレク運営のポイントです。高齢者レクには、軽くてやわらかい素材が適しています。

ビーチボール: 軽くて扱いやすく、集団レクの定番。大きめサイズは視認しやすく、認知症のご利用者にも向いています
 
キャンディボール: 直径10〜15cm程度の手ごろなサイズで、握力が弱い方でも掴みやすいです
 
スポンジボール: 当たっても痛みがほとんどなく、室内でも安全に使えます
 
ペーパーボール(新聞紙・折り紙を丸めたもの): 準備コストゼロで、握力が弱い方でも投げやすいです

硬さのあるゴムボールやプラスチック製のボールは、当たったときの痛みや打撲につながることがあります。高齢者レクでは、軽くてやわらかい素材を基本にし、ご利用者の状態に合わせて選びましょう

集団で盛り上がる定番ボールレク10選

ここでは、デイサービスや施設のレクタイムで多くのご利用者が一緒に楽しめる定番ゲームを10種類紹介します。体調・バイタルの確認を前提としたうえで、ご利用者の状態に合わせて難易度や道具を調整しながら実施してみてください。
 
紹介するゲームは以下の10種類です。

・ペットボトルボウリング
 
・後ろ向き玉入れ
 
・ボール的当てゲーム
 
・ボール送りゲーム
 
・タオルを使ったボール渡し
 
・しりとりボール送り(コグニサイズの考え方を取り入れたゲーム)
 
・ボール蹴りゲーム(足元ボール)
 
・ボールビンゴゲーム
 
・ボール投げ陣取りゲーム
 
・バスケットシュート競争

投げる・転がす系ゲーム

「的に向かって投げる・転がす」という動作が、ご利用者の達成感と集中力を引き出します。距離や的の大きさを調整すれば、座位の方も立位の方も認知機能にかかわらず参加できるゲームです。

ペットボトルボウリング

デイサービスで最も定番のレクのひとつです。ペットボトルをピンに見立てたボウリングで、準備が簡単なうえに参加したことがあるご利用者も多く、なじみやすいのが特徴です。

【準備するもの】
 
・500mlペットボトル 6〜10本
 
・柔らかいボール(ビーチボール・スポンジボール)

【やり方】
 
1.ペットボトルを三角形やひし形に並べる
 
2.参加者ごとに転がす距離を決め、ボールを転がす
 
3.倒れた本数を記録し、順番に交代する

【ポイントと声かけ例】
 
ペットボトルに少量の水や砂を入れると安定感が出るため、倒れにくさを調整できます。最初は空のペットボトルで成功体験を作り、慣れてきたら少し重さを加えて難易度を上げると盛り上がります。
 
距離を短めに設定して成功体験を作ることが、ご利用者の笑顔につながります。「いい感じです!もう少しですよ」「全部倒れましたね、すごいです!」など、結果にかかわらずポジティブな声かけを心がけましょう。

【認知症の方への配慮】
 
ルールは「ボールを転がしてペットボトルを倒す」の一点に絞り、複雑な説明は省きます。職員が隣で「一緒にやってみましょう」と添えながら見守ることで、安心して参加してもらいやすくなります。

項目 内容
実施時間 10〜15分
参加人数 3〜8人
職員数 1人
難易度 初級〜中級
盛り上がり度 ★★★★☆

 

後ろ向き玉入れ

後ろを向いたままボールを的に投げ込む、ユニークなゲームです。「うまく入らない」という状況が笑いに変わり、失敗も楽しみのひとつになることで、場全体が和やかになります。

【準備するもの】
 
・柔らかいボール(ペーパーボールでも可)
 
・的(段ボール箱・バケツなど)

【やり方】
 
1.的を床または台の上に置く
 
2.参加者が的に背を向け、椅子に座った状態で構える
 
3.後ろ向きのままボールを投げ、的に入った数を競う

【ポイントと声かけ例】
 
的を大きめにするほど成功しやすくなり、初めて参加するご利用者も楽しみやすくなります。立った状態での後ろ向き投げは転倒のリスクがあるため、椅子に座った状態で行うことを前提としてください。
 
「惜しかったですね!」「入りましたよ、すごい!」と盛り上げることで、次の挑戦意欲を引き出します。

【認知症の方への配慮】
 
「後ろを向く」という指示が通りにくい場合は、職員が実際に見本を見せてから誘導します。うまくできなくてもボールを投げること自体を楽しんでもらえるよう、「できた・できなかった」より「楽しい場にいる」ことを優先します。

項目 内容
実施時間 5〜10分
参加人数 5〜10人
職員数 1〜2人
難易度 中級
盛り上がり度 ★★★★★

 

ボール的当てゲーム

段ボールに穴を開けた的に向かってボールを投げ込むゲームです。的の穴の大きさと投げる距離を変えるだけで難易度を柔軟に調整できるため、体力や認知機能が異なるご利用者が混在するグループでも実施しやすいゲームです。

【準備するもの】
 
・穴を開けた段ボール(または布・フラフープ)
 
・柔らかいボール

【やり方】
 
1.的を壁や椅子に立てかける
 
2.参加者ごとに距離を決め、ボールを投げる
 
3.穴に入った回数や得点をチームで合算する

【ポイントと声かけ例】
 
穴を大・中・小と複数設けて得点差をつけると、戦略性が生まれてさらに楽しめます。チーム対抗にすると自然に応援が生まれ、集団レクとしての一体感が増します
 
「ナイスシュート!」「惜しいです、次こそ!」と声をかけながら全員の挑戦を盛り上げましょう。

【認知症の方への配慮】
 
的には色をつけると視認しやすくなります。「あの赤い穴を狙ってみましょう」と具体的に指示することで、何をすればよいかが伝わりやすくなります

項目 内容
実施時間 10〜15分
参加人数 4〜10人
職員数 1〜2人
難易度 初級〜中級
盛り上がり度 ★★★☆☆

 

渡す・送る系ゲーム

「隣の人にボールを渡す」というシンプルなルールで、座ったまま全員が参加できるカテゴリです。準備がほとんど不要なものが多く、認知症のご利用者にも参加しやすいゲームが揃っています。

ボール送りゲーム

輪になって座り、音楽に合わせてボールをとなりの方に渡していく、集団レクの定番ゲームです。ボール1個と音楽があれば準備ゼロで始められるため、急きょレクを実施したい場面にも重宝します。

【準備するもの】
 
・柔らかいボール 1〜2個
 
・音楽(BGM)

【やり方】
 
1.参加者が輪になって椅子に座る
 
2.音楽に合わせて、右隣の方にボールを手渡す
 
3.音楽が止まったときにボールを持っていた方が、お題に答える(バリエーション)

【ポイントと声かけ例】
 
音楽のテンポを途中でアップすると盛り上がりが増します。「音楽が止まったら何か一言」というお題(今日の夕食に食べたいもの、好きな季節など)を加えると、自然な会話が生まれます
 
「上手に渡せましたね」「いいリズムですよ」と声をかけながら進めましょう。

【認知症の方への配慮】
 
「右隣の方に渡してください」と毎回声かけを続けます。音楽なしでゆっくり渡すバリエーションでも十分楽しめるため、場のペースに合わせて柔軟に切り替えてみてください

項目 内容
実施時間 5〜10分
参加人数 5〜15人
職員数 1人
難易度 初級
盛り上がり度 ★★★★★

 

タオルを使ったボール渡し

バスタオルをネット代わりに使い、2人一組でボールを隣のペアに渡すゲームです。手でボールを直接持たなくてよいため、握力が弱いご利用者でも参加しやすいのが特徴です。

【準備するもの】
 
・バスタオル(ペアの数だけ)
 
・ビーチボールまたは風船

【やり方】
 
1.2人一組になり、バスタオルの両端をそれぞれ持つ
 
2.タオルの上にボールを乗せる
 
3.タオルを揺らしてボールを浮かせ、隣のペアに渡す

【ポイントと声かけ例】
 
「2人で息を合わせる」共同作業がポイントです。ペア内で自然に声をかけ合う場面が生まれます。
 
タオルのテンションを保ちながらゆっくり動かすことを伝えると、ボールが落ちにくくなります。「いいチームワークですね」「一緒にうまくできましたよ」と2人の連携を称えましょう。

【認知症の方への配慮】
 
「タオルを持ってください」「一緒にゆっくり揺らしましょう」と段階的に声をかけます。ボールが落ちても責めずに「もう一度やってみましょう」と明るく続けることで、安心して参加してもらえます

項目 内容
実施時間 5〜10分
参加人数 4〜10人
職員数 1人
難易度 初級
盛り上がり度 ★★★☆☆

 

しりとりボール送り

ボールを渡しながらしりとりを行う、運動と認知課題を組み合わせたゲームです。「体を動かしながら頭も使う」この形式は、国立長寿医療研究センターが推奨する認知症予防プログラム「コグニサイズ」の考え方を取り入れたものです(※2再掲)。

【準備するもの】
 
・柔らかいボール 1個

【やり方】
 
1.参加者が輪になって座る
 
2.ボールを受け取った方がしりとりで次の言葉を言う
 
3.言葉が言えたら隣の方にボールを渡す

【ポイントと声かけ例】
 
言葉がすぐに出てこない場合は「〇〇からはじまる言葉は何でしょう?」とヒントを出します。「思い出ボール回し」(「春といえば?」「好きな食べ物は?」などお題を決め、思い出を話しながら回す)に変えると、より会話が広がりやすくなります
 
「いい言葉が出ましたね」「素晴らしいです」とこまめに称えることで、参加意欲を保ちやすくなります。

【認知症の方への配慮】
 
しりとりが難しいご利用者には、「春といえば?」「好きな食べ物は?」など答えやすいお題に切り替えます。答えられなくてもボールを渡すだけで参加できることを伝え、参加自体を歓迎する雰囲気を作りましょう

※2(再掲)国立長寿医療研究センター「認知症予防運動プログラム「コグニサイズ」

項目 内容
実施時間 10〜15分
参加人数 5〜10人
職員数 1〜2人
難易度 中級
盛り上がり度 ★★★★☆

 

ボール蹴りゲーム(足元ボール)

椅子に座ったまま、足でボールを蹴り合うゲームです。上肢だけでなく下肢の筋力や可動域の維持にも働きかけられるゲームです。

【準備するもの】
 
・ゴムボールまたはスポンジボール(転がりやすいサイズ)

【やり方】
 
1.参加者が向かい合うか、輪になって座る
 
2.足を使ってボールを蹴り、隣または向かいの方に送る
 
3.落とさずに送り合うことを目標にする

【ポイントと声かけ例】
 
「足を高く上げなくても大丈夫ですよ」と伝え、無理のない範囲で参加してもらいます
 
足の届かない方には、職員がゆっくりボールを近づけて補助するとスムーズに参加できます。「足で上手に蹴れましたね」「気持ちよく動きましたね」と下肢を使えた達成感を称えましょう。

【認知症の方への配慮】
 
「ボールが来たら足で蹴ってください」と毎回声かけを続けます。蹴る動作が難しい場合は、職員がそっと足を添えて一緒に蹴る動作を補助します。

項目 内容
実施時間 5〜10分
参加人数 4〜8人
職員数 1〜2人
難易度 初級
盛り上がり度 ★★★☆☆

 

競技・得点系ゲーム

チーム対抗や得点制を取り入れることで、「自分が参加できなくても応援で盛り上がれる」という場を作れるカテゴリです。体力が低下しているご利用者も、声援という形で自然に参加できます。

ボールビンゴゲーム

ビンゴカードを使い、ボールを投げて当てた数字でビンゴを目指すゲームです。「リーチ!」「あと1つ!」という期待感の高まりが、ゲーム中盤からの盛り上がりを生み出します。

【準備するもの】
 
・ビンゴカード(参加者の人数分)
 
・数字を書いた的(1〜25)
 
・柔らかいボール

【やり方】
 
1.参加者にビンゴカードを配る
 
2.順番に的に向かってボールを投げ、当たった数字を読み上げる
 
3.該当する数字をカードにマークし、ビンゴになったら報告してもらう

【ポイントと声かけ例】
 
数字が読み上げられるたびにカードを確認するやり取りが、場の活気を作ります。「〇〇さん、リーチですよ!」「あと1つで揃いますね」と司会進行役の職員が積極的に盛り上げることがポイントです。

【認知症の方への配慮】
 
大きな数字・見やすいフォントのビンゴカードを使います。「この数字はどこですか?」と一緒にカードを確認しながら進め、一人でも楽しめるよう職員がサポートします。

項目 内容
実施時間 15〜20分
参加人数 5〜15人
職員数 2人
難易度 中級
盛り上がり度 ★★★★☆

 

ボール投げ陣取りゲーム

2チームに分かれてボールを投げ込み、多くのゾーンを取ったチームが勝ちというチーム対抗ゲームです。「自チームのゾーンを増やせ!」という一体感が応援を生み、観戦しているご利用者も巻き込んで場が盛り上がります。

【準備するもの】
 
・2色のボール(チームカラー)
 
・床にゾーンを区切るテープ

【やり方】
 
1.参加者を2チームに分ける
 
2.交互にボールを投げ、自チームのゾーンに入れていく
 
3.終了時に多くのゾーンを占めているチームの勝ち

【ポイントと声かけ例】
 
チームカラーのビブスや腕章があると一体感が増します。「〇〇チーム、いい感じですよ!」「あと1つ投げてください!」と実況のように声かけすると、観戦中のご利用者も自然に応援に参加してくれます

【認知症の方への配慮】
 
チームの色を繰り返し確認し、「青いボールを投げてください」と具体的に伝えます。どちらのチームか分からなくなった場合は、職員がそっと「〇〇さんは赤チームですよ」と声をかけてサポートします。

項目 内容
実施時間 10〜15分
参加人数 6〜12人
職員数 2人
難易度 中級
盛り上がり度 ★★★★☆

 

バスケットシュート競争

30秒間で何回シュートを決められるかを競うゲームです。カウントダウンの緊張感と職員の掛け声が、他のゲームにはない高揚感を生み出します

【準備するもの】
 
・柔らかいボール
 
・バスケットまたは箱(ゴール代わり)

【やり方】
 
1.ゴールの高さを参加者の体格・座位の高さに合わせて設定する
 
2.「よーいスタート!」の合図で30秒間シュートを繰り返す
 
3.全員が挑戦し、入った回数を記録して結果を発表する

【ポイントと声かけ例】
 
「5・4・3・2・1!」のカウントダウンが自然と場を盛り上げます。「惜しかったですね、もう一度いきますか?」と再挑戦を促す声かけが、参加意欲を保つコツです。
 
時間制限がプレッシャーになるご利用者には、「5回入ったらゴール」など回数制に切り替えることも検討してみてください。

【認知症の方への配慮】
 
カウントダウンが混乱を招く場合は、時間制限をなくして「入れたい分だけ投げてOK」とルールを簡略化します。シュートの動作が難しい場合は、近い距離から手渡しに近い形で「入れる」体験を作るだけでも十分です。

項目 内容
実施時間 10〜15分
参加人数 4〜10人
職員数 1〜2人
難易度 初級〜中級
盛り上がり度 ★★★★★

 

椅子に座ったままできるボールレク5選

「立位が難しい」「車椅子のご利用者も一緒に参加したい」という場面に向いているのが、椅子に座ったままできるボールレクです。
 
座位での参加であっても、投げる・掴む・足を動かすといった動作を通じて、上肢・下肢・体幹への働きかけが期待できます。実施前のバイタル確認と申し送りの内容確認は、立位のレクと同様に省略せず行ってください。
 
紹介するゲームは以下の5種類です。

・バタ足ボール
 
・ペーパーボール投げ
 
・ボール落としバランスゲーム
 
・カラーボール釣りゲーム
 
・パス体操(ペアボール体操)

バタ足ボール

椅子に座ったまま、足のバタ足でビーチボールや風船を落とさないように保つゲームです。「落としてしまっても笑いに変わる」というゆるやかな雰囲気が、普段レクに消極的なご利用者にも参加しやすい空気を作ります。

【準備するもの】
 
・ビーチボールまたは風船
 
・椅子

【やり方】
 
1.参加者が椅子に座り、両足をそろえて準備する
 
2.ビーチボールまたは風船を膝の上か両足の間に置く
 
3.足をバタバタと動かし、ボールを落とさないようにする

【ポイントと声かけ例】
 
足の動かし方はゆっくりでも速くてもOKと伝え、それぞれのペースで楽しんでもらいます。「上手に保てていますよ」「あ、惜しかった!もう一度いきましょう」と、結果よりも動いていること自体を褒める声かけが場の雰囲気を和らげます

【認知症の方への配慮】
 
「足でボールを触り続けてください」と短く伝えます。難しい場合は、職員がゆっくり足を一緒に動かして動作を見せてから誘導します。

項目 内容
実施時間 5〜10分
参加人数 3〜8人
職員数 1人
難易度 初級
盛り上がり度 ★★★★☆

 

ペーパーボール投げ

新聞紙や折り紙をくしゃくしゃに丸めて作るペーパーボールを、的や箱に向かって投げるゲームです。「ボールを作る工程」自体がレクリエーションになるため、投げる前のひと手間が会話のきっかけにもなります。

【準備するもの】
 
・新聞紙または折り紙
 
・的(箱・バケツ)

【やり方】
 
1.新聞紙または折り紙を1枚ずつ配り、好きな形に丸めてペーパーボールを作る
 
2.机の上や床に置いた的(箱・バケツ)に向かって投げる
 
3.入った回数を数えて楽しむ

【ポイントと声かけ例】
 
ペーパーボールは非常に軽く、握力が弱いご利用者でも投げやすいのが特長です。「どんな形にしましょうか」「丸くできましたね」と作る段階から声かけすることで、ゲームが始まる前から場が和みます。
 
距離は参加者の状態に合わせて調整し、成功体験を作ることを優先してみてください。

【認知症の方への配慮】
 
新聞紙を丸める動作は手指の刺激になります。「一緒に丸めましょう」と職員が隣で見本を見せると、動作が伝わりやすくなります

項目 内容
実施時間 5〜10分
参加人数 3〜10人
職員数 1人
難易度 初級
盛り上がり度 ★★★☆☆

 

ボール落としバランスゲーム

膝の上やタオルの上にボールを乗せ、落とさないようにバランスを保つゲームです。「静かに集中する」場面がありつつ、落ちた瞬間の笑いが生まれる、のんびりした雰囲気のレクです。

【準備するもの】
 
・柔らかいボール(ビーチボール等)
 
・バスタオル(任意)

【やり方】
 
1.参加者の膝の上、またはタオルを横に広げた上にボールを置く
 
2.「スタート」から「ストップ」まで落とさずに保つ
 
3.落とさずに過ごせた時間や回数を記録し、全員で挑戦する

【ポイントと声かけ例】
 
体幹を使って姿勢を保つ動作は、自然なバランストレーニングにつながります。「そーっと、そーっと」「いい姿勢ですよ」という声かけが、集中した場の雰囲気を作ります。
 
「1回も落とさずに最後までできた」という達成感が、全員での歓声につながることも少なくありません。

【認知症の方への配慮】
 
「膝の上に乗せたままにしていてください」とシンプルに伝えます。ボールが落ちても「また乗せましょう」と明るく続け、失敗を気にしなくてよい雰囲気を保ちます

項目 内容
実施時間 5〜10分
参加人数 2〜6人
職員数 1人
難易度 初級
盛り上がり度 ★★☆☆☆

 

カラーボール釣りゲーム

内側に両面テープを貼った紙コップを使い、床に置いたカラーボールを「釣り上げる」ゲームです。色別に分類するルールを加えると認知的な要素が生まれ、楽しみながら頭を使う場面を作ることができます。

【準備するもの】
 
・紙コップ(内側に両面テープを貼ったもの、参加者の人数分)
 
・カラーボール(複数色)

【やり方】
 
1.床または机の上にカラーボールを散らす
 
2.紙コップを手に持ち、ボールに当てて「釣り上げる」
 
3.色ごとに分類して集めることを目標にする(バリエーション)

【ポイントと声かけ例】
 
「釣れましたよ!」「赤が3つ集まりましたね」と釣れるたびに声をかけると、継続的な達成感が生まれます。難易度は、ボールのサイズや両面テープの強さで調整できます。

【認知症の方への配慮】
 
色の分類が難しい場合は、「とにかく釣り上げる」だけにルールをシンプル化します。「このボールを釣ってみましょう」と特定のボールを指さして目標を一点に絞ると、動作が伝わりやすくなります

項目 内容
実施時間 10〜15分
参加人数 3〜8人
職員数 1人
難易度 初級〜中級
盛り上がり度 ★★★☆☆

 

パス体操(ペアボール体操)

2人が向かい合い、ゆっくりとボールを手渡しし合う体操形式の活動です。「ゲーム」ではなく「体操」として進めることで、競争や勝ち負けに抵抗を感じるご利用者にも取り組んでもらいやすくなります。

【準備するもの】
 
・柔らかいボール(ペアの数だけ)
 
・椅子

【やり方】
 
1.2人が向かい合い、椅子に座って準備する
 
2.息を吸いながらボールを相手に手渡し、息を吐きながら受け取る
 
3.呼吸のリズムに合わせて10〜15回繰り返す

【ポイントと声かけ例】
 
「ゆっくり渡しましょう」「呼吸を合わせてみてください」と伝えると、自然に深呼吸が促されます
 
機能訓練担当者がいる施設では、無理のない動作範囲や姿勢を確認してもらうと、より安全に実施しやすくなります。「今日も一緒にできましたね」という締めくくりの声かけが、次回への参加意欲につながります。

【認知症の方への配慮】
 
「受け取ったら渡す」というシンプルな動作は、認知症のご利用者にも伝わりやすい形式です。ボールを受け取るタイミングが分からない場合は、職員が隣でそっと手添えをして誘導します。

項目 内容
実施時間 5〜10分
参加人数 2〜6人
職員数 1人
難易度 初級
盛り上がり度 ★★★☆☆

 

安全に楽しむための準備と注意点

ボールレクは道具がシンプルなぶん、「手軽だから準備なしでいい」と思われがちですが、安全に楽しむためにはいくつかの確認が欠かせません
 
以下の4点を事前に確認することで、ご利用者が安心して参加できる場を整えることができます。

体調・バイタルの確認

レク開始前に、当日の申し送り内容とバイタルサインを確認します。
 
体調不良や服薬の影響が見られる方には、参加を無理に促さず、見学や応援役としての参加を提案してみてください。

ボールの素材と大きさを選ぶ

硬さのあるゴムボールやプラスチック製のボールは、当たった際に痛みや打撲につながることがあります。
 
高齢者レクにはビーチボール・スポンジボール・ペーパーボールなど、軽くてやわらかい素材を使うことで、万が一当たった場合の痛みやけがのリスクを抑えやすくなります。

環境を整える

ゲームを始める前に、参加者の周囲に障害物がないか確認します。床の滑りやすさ、テーブルや椅子の位置、コード類の有無をひと通り確認してから始めると安心です。
 
立位での参加がある場合は、転倒を防ぐため滑り止めマットや近くに掴まれるものを置くとよいでしょう。

認知症のご利用者への配慮

ルールを理解するのが難しいご利用者には、繰り返し丁寧に伝えることを意識します。「参加しなければならない」という空気を作らず、見ているだけでも歓迎することを伝えると、ご利用者自身が参加のタイミングを選びやすくなります。
 
また、興奮や混乱が見られた場合はいったん休憩を促し、無理強いしないことを心がけてください。

まとめ

この記事では、高齢者向けの盛り上がるボールレクリエーションを15種類紹介しました。

・集団で盛り上がる定番ゲーム10選(投げる・送る・競技系)
 
・椅子に座ったままできる座位対応ゲーム5選
 
・ゲーム選びの3軸(参加人数・実施時間・座位・立位の目安)と一覧表

「今日のレクどうしよう」と感じたときは、まず一覧表でご利用者の状態と人数を確認し、1つ試してみてください
 
声かけの工夫や認知症のご利用者への配慮を少し意識するだけで、同じゲームでも盛り上がり方が変わってきます。
 
ボールレク以外のレクリエーションも探している方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

 

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この記事の執筆者
シフトライフ編集部
Shift Life編集部

介護現場での実務経験を持つライターと、介護報酬・制度に精通した編集スタッフが連携し、現場で役立つ情報をお届けしています。
制度・加算に関する情報は、厚生労働省・自治体などの公的機関が発行する一次情報を優先的に参照し、掲載前にファクトチェックを実施しています。

 
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